様子見ムードか

5日の日経平均株価は小幅に4営業日続落し、2万7619円(前週末比31円安)引けとなった。朝方は、米金融引き締め長期化への警戒感が根強く前週末の米国株式が下落した流れを受け、下げ幅は一時140円近くに達した。
一巡後は、時間外取引での米株価指数先物高を支えに持ち直し、上げに転じる場面もあった。ただ、買いは続かず、引けにかけて小安い水準で推移した。
「米国株はそろそろ下げが一巡し、落ち着いてくるとみられ、日本株も底堅さが出てこよう」との見方が出ていた。
 
あす6日は、様子見ムードか。
現地5日の米国市場がレーバーデーの祝日で休場となり、手掛かり材料に乏しく積極的な売買は期待しにくいだろう。
テクニカル面では、5日の日経平均株価が4連敗ながら、フシ目となる2万7500円手前で踏みとどまり、また200日移動平均線(2万7486円)をキープしたことで下値サポートラインとして意識する向きは多い。半面、これを下抜けるようだと機械的な売りを誘い、「それなりの調整があるかもしれない」との指摘もあった。
 
今週は200日線(27486円、5日時点、以下同じ)や13週線(2万7459円)を割り込まずに推移できるかが大きな注目点となるため、きょうの安値が2万7511円までで、終値(2万7619円)で2万7600円台に乗せたことは安心材料。
 
最近は米国株が1日休場となる際に、日本株は休場の日よりも次の日(今回であればあす6日)に値動きが大きくなることも多い。本日はOPECプラス会合がある。欧州株の反応を確認し、それを受けての米株先物なども見ながら動けるので、きょうよりも情報量が多い。あすは上にしても下にしても意外に値幅が大きく出る可能性がある点には留意しておきたい。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(5日現在)
 
28439.55  ボリンジャー:+1σ(13週)
28367.23  均衡表基準線(日足)
28266.74  25日移動平均線
28152.31  均衡表転換線(日足)
28104.09  ボリンジャー:+1σ(26週)
27878.96  新値三本足陽転値
27849.67  6日移動平均線
27790.82  ボリンジャー:-1σ(25日)
27750.53  均衡表転換線(週足)
27738.76  均衡表雲上限(週足)
 
27619.61  ★日経平均株価5日終値

 
27486.26  200日移動平均線
27459.81  13週移動平均線
27395.87  75日移動平均線
27315.03  26週移動平均線
27314.89  ボリンジャー:-2σ(25日)
27220.95  均衡表基準線(週足)
27166.21  均衡表雲上限(日足)
27117.11  均衡表雲下限(週足)
26954.99  均衡表雲下限(日足)
26838.96  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
ローソク足は小陽線で終了。株価下方で緩やかに下降する200日移動平均線まで25.42円に迫った後は戻りに転じ、200日線付近での押し目買い需要を確認したが、上ヒゲは先週末高値に届かず、上値は重かった。25日線や一目均衡表の転換線が下降を続けて下落トレンド延長を示唆する一方、25日線とのマイナス乖離率が2.29%、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)が94.41%とそれぞれ中立圏にとどまり、下値余地を残して大引けを迎える形となった。
 

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