6日午前の日経平均株価は小幅に反発し、前日比5円35銭(0.02%)高の2万7624円96銭で終えた。
きょう前場は売り買い交錯のなか、日経平均株価は前日終値近辺で右往左往する展開となった。前日の米国株市場が休場で手掛かり材料難のなかも、欧州株市場は総じて軟調でドイツなど主要国の株価指数が大きく下げたことから、朝方は売り先行した。しかし、その後は押し目買いやショートカバーが入り、全体相場は下げ渋る展開に。今週8日にECB理事会の金融政策発表やパウエルFRB議長の討論会出席などを控えており、買い手控えムードが強いものの、下値を売り叩くような動きも見られなかった。結局日経平均は小反発での前引けとなったが、上値の重さも改めて意識された。
日経平均は前日まで4日続落しており、自律反発狙いの買いが相場を支えた。前日の米株式市場は休場だったが「日本時間6日午前の米株価指数先物は上げており、休場明けの相場の戻りを期待して日本株にも買いを入れている」との見方もあった。
一方で世界景気の減速懸念は重荷となった。前日の独フランクフルト市場でドイツ株価指数(DAX)は前週末比2%を超える下げで終えた。エネルギー価格の高騰が景気を冷やすとの懸念が強まった。東京市場にも運用リスクを回避する売りが一部に波及した。
個別では、レーザーテックが朝安後に切り返し、東京エレクトロン、SUMCO、スクリンも高い。ダブル・スコープも商い高水準で株価を上昇させている。ファーストリテイリングも堅調。アイスタイルが急騰、トーホー、三井E&S、日立造が上昇した。日本ハウスホールディングス、エムアップホールディングスも上昇した。
