9日の東京株式市場は、堅調展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万7800円-2万8200円を想定。(8日終値2万8065円28銭)
現地8日の米国株式が続伸したことを支えに、買い先行スタートとなりそう。ただ、買い手がかりに乏しいことや、8日の大幅反発し8月12日(727円高)以来の大きさとなった反動や、週末要因から手仕舞い売りなどで弱含み場面も見込まれる。
また、9月限株価指数先物・オプションのSQ(特別清算指数)値が算出されるが、「波乱はない見込み」で、市場の推定値が意識される場面もありそう。8日の大幅上昇で日経平均株価は終値ベース2万8000円台を回復したが、との声も聞かれた。
きょうの大幅高(終値:2万8065円)で、週足では52週線(2万7807円、8日時点、以下同じ)、13週線(2万7494円)、26週線(2万7332円)を上回った状態にある。
このままこれらをすべて上回って週を終えれば、8月中旬以降の下げトレンドが終了したとの見方が強まる。あす大幅安となってこれら全部を下回るようだと厳しくなるが、そこまで厳しい下げとならなければ、先々で13週線や26週線はサポートになると期待できる。
上への期待を持ちつつ、弱かった場合には2万7500円辺りまでで売りが止まるかどうかに注目しておきたい。
基本的に当面の日経平均株価はボックス相場との認識でよいと思われる。下げトレンドが続いた後に大陽線もしくはマドを開けて反発に転じた場合、その後もしばらくリバウンド局面が続くパターンが繰り返されてきた。今回もそのパターンを踏襲することを期待したいが、とりあえず今晩の欧州株や米国株の動きに左右されることは避けられないだろう。
【好材料銘柄】
■サムコ <6387>
22年7月期の経常利益(非連結)は前の期比41.9%増の14.8億円に拡大し、23年7月期も前期比6.7%増の15.8億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を30円→35円(前の期は30円)に増額し、今期も35円を継続する方針とした。
■浜木綿 <7682>
22年7月期の営業損益(非連結)は1億6500万円の赤字(前の期は1億7700万円の赤字)に赤字幅が縮小し、23年7月期は1億3500万円の黒字に浮上する見通しとなった。直近3ヵ月の実績である5-7月期(4Q)の営業損益は2700万円の赤字(前年同期は1億1400万円の赤字)に赤字幅が縮小し、売上営業損益率は前年同期の-12.0%→-2.2%に急改善した。
■ミライアル <4238>
23年1月期第2四半期累計(2-7月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の15.1億円に急拡大した。直近3ヵ月の実績である5-7月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比63.4%増の6.5億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の13.4%→18.4%に大幅上昇した。
■アルトナー <2163>
23年1月期第2四半期累計(2-7月)の経常利益(非連結)は前年同期比19.1%増の6.9億円に伸び、通期計画の11.5億円に対する進捗率は60.1%に達し、5年平均の52.3%も上回った。同時に、今期の年間配当を従来計画の38円→39円(前期は34.5円)に増額修正した。
■積水ハウス <1928>
23年1月期第2四半期累計(2-7月)の連結経常利益は前年同期比32.6%増の1476億円に拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の2340億円→2600億円(前期は2300億円)に11.1%上方修正し、増益率が1.7%増→13.0%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の94円→104円(前期は90円)に増額修正した。
【主な経済指標・スケジュール】
9(金)
国内
メジャーSQ
8月マネーストック(8:50)
《決算発表》
クミアイ化、日駐、シーイーシー、ハイレックス、ポールHD、丹青社、ソフトウェアサー、丸善CHI、オハラ、テンポスHD、gumi、鳥貴族HD、フリービット、エイチーム、トーホー、HEROZ、ケア21、エッジテクノ、ユークス、トビラシステム
<海外>
中国8月生産者物価指数(10:30)
中国8月消費者物価指数(10:30)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
