【寄り付き概況】
14日午前の日経平均株価は、前営業日比121円45銭安の2万6357円32銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、11.42ポイント安の1877.43で始まった。
前日の米株式市場では米景気悪化の懸念から、主要3指数がそろって下落した。この流れを受け、東京株式市場でも主力銘柄に売りが出ている。寄り付き直後に下げ幅が160円ほどに達する場面があった。
13日に発表された6月の米消費者物価指数(CPI)は上昇率が前年同月比、前月比ともに市場予想を上回った。米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを加速させることへの警戒から、同日の米株式相場が下落した。東京市場でもこの流れを受けて、売りが先行している。
トヨタやホンダなどの自動車株のほか、機械株の一部に売りが出ている。銀行株も下げが目立つ。半面、前日の米株式市場では主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が0.7%高だった。東京市場でも東エレクなど半導体関連の一部が上昇し、指数の下値を支えている。
セクター別では、保険業、銀行業、輸送用機器、精密機器、機械などが値下がり率上位、水産・農林業、鉄鋼、ゴム製品、陸運業、倉庫運輸関連が値上がりしている。
個別では、エムスリーやソフトバンクグループ、ファナックが下落している。トヨタや三菱UFJ、KDDIも売られている。一方、日東電や任天堂、カシオは上昇している。
