手控えムードか

 

20日の日経平均株価は続落し、2万5771円(前週末比191円安)引け。
朝方は、前週の東京株式市場で株安が急速に進んだ反動から、自律反発狙いの買いが先行し、2万6156円(前週末比193円高)と高く寄り付いた。ただ、世界景気悪化への警戒感から次第に軟化し、下げに転じた。先物売りを交えて一段安となり、下げ幅は一時440円を超えた。一巡後は、買い戻しに下げ渋ったが、戻りは限定された。
 
あす21日の日経平均株価、手控えムードか。
20日の米国市場は、ジューンティーンス独立記念日(19日)の振替休日で休場となり、手掛かり材料に乏しい。米欧中銀の金融引き締めによる世界景気の減速懸念が根強いなか、21日には米5月中古住宅販売件数の発表や、バーキン米リッチモンド連銀総裁の講演などを控え、マーケットへの影響も気になるところだ。
 
市場関係者は、「バリュエーション(投資尺度)面から売られ過ぎ」、日経平均株価は2万5500円~2万5600円レベルで当面の底を打ったとの見方が強まりやすい。一方、ここからの戻りが鈍い場合には、5月安値(取引時間中で2万5688円)を明確に下抜ければ、3月9日につけた年初来安値(2万4681円、取引時間中)近辺まで突っ込む展開を想定しておいた方が良いだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
 
26954.99  均衡表転換線(日足)
26954.99  均衡表基準線(日足)
26920.78  13週移動平均線
26840.60  75日移動平均線
26629.86  新値三本足陽転値
26603.69  均衡表雲上限(日足)
26510.28  均衡表雲下限(日足)
26378.95  ボリンジャー:-1σ(25日)
26351.48  6日移動平均線
26319.94  ボリンジャー:-1σ(13週)
26256.34  ボリンジャー:-1σ(26週)
 
25771.22  ★日経平均株価20日終値
 
25719.10  ボリンジャー:-2σ(13週)
25714.58  ボリンジャー:-2σ(25日)
25417.89  ボリンジャー:-2σ(26週)
25118.26  ボリンジャー:-3σ(13週)
25050.20  ボリンジャー:-3σ(25日)
24579.45  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
高寄りから値を消して5月12日の直近安値を下回る25520.23円まで押され、ローソク足は上ヒゲのない「陰の寄り付き坊主」を描いて強い売り圧力を窺わせた。25日移動平均線との下方乖離率はザラ場安値で5.63%と売られ過ぎラインの5%を超えたが、終値では4.70%と5%に届いていない。
東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は89.85%と依然として中立圏にとどまり、潜在的なリバウンド圧力は限られよう。一目均衡表で基準線が下向きに転じ、遅行線が弱気シグナル発生を開始したこともあり、引き続き下落リスクへの警戒が必要となろう。
 

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