【寄り付き概況】
1日午前の東京株式市場は、前日の米国市場で日経225先物が堅調だったことに加え、前日までの大幅続落を受けて買い戻しが入っている。日経平均株価は前日比67円67銭高の2万6460円71銭と小幅ながら3日ぶりに反発して始まった。東証株価指数(TOPIX)は、4.77ポイント高の1875.59で始まった。
前日の米株式市場は、NYダウが253ドル安と反落した。米5月個人消費支出(PCE)は前月比0.2%増と市場予想(0.4%増)に達しなかった。これを受け、景気減速懸念が台頭した。米国株は下落したものの、前日までの下げを受け日経平均株価は上昇してスタートした。この日、日銀が発表した6月の企業短期経済観測調査(短観)は、大企業製造業の業況判断指数(DI)はプラス9だった。市場予想は13だった。
寄り付き時点で業種別では33業種中、26業種が高く、値上がりは化学、食品、繊維など。値下がり上位に鉱業、ゴム製品、空運など。
業種別では、オリンパス、HOYAなどの精密機器株や、信越化、花王などの化学株が上昇。日水、マルハニチロなどの水産農林株や、帝人、東レなどの繊維株も高い。アサヒ、キリンHDなどの食料品株や、オリックス、JPXなどのその他金融株も堅調。三井不、三菱地所などの不動産株や、NTT、ソフバンGなどの情報通信株も上げている。
