4日の日経平均株価は4営業日ぶりに大幅反発し、2万6153円(前週末比218円高)引けとなった。前週末の米国株式市場で長期金利の低下を背景に主要3指数が上昇した流れを受け、前場の早い段階で上げ幅は320円を超えた。一巡後は、時間外取引での米株価指数先物の下げが重しとなり、大きく伸び悩む場面もあったが、根強い買いに持ち直し、引けにかけて引き締まった。スカッとしない上昇ではあったが、東証プライムで上昇銘柄が圧倒的に多かったことは、下値不安を和らげる。今晩の米国は独立記念日により休場で、あすは手掛かり難が予想される。
市場では、「米国株が落ち着かないと買い進めにくい。ただ、バリュエーション(投資尺度)からは売られ過ぎの面がある」との声が聞かれた。
あす5日の日経平均株価は上値の重い展開か。
4日の米国市場は、独立記念日の祝日で休場となり、手掛かり材料に乏しい。
5日にトランプ前米政権が決めた対中報復関税(18年7月6日に発動した第1弾)が4年間の期限を迎え、その後の対応策を見極めたいとの空気もあろう。続いて6日にFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨(6月14、15日開催分)や、米6月ISM(サプライマネジメント協会)非製造業景況感指数など重要イベントを控えており、積極的な売買は期待しにくい。
また、中国で新型コロナウイルスの感染再拡大が懸念されている。上海市や北京など大都市で感染拡大を抑え込んだもようだが、東部・安徽省で感染が目立ち、既に省内の2つの県が封鎖されているという。改めて先行きの感染動向に注視する必要があろう。
4日は、半導体株は微妙な反応となったが、ソフトバンクG、リクルート、エムスリーなど、半導体以外のグロース株には強い動きが見られた。これらへの買いがあすも続くかが注目される。
■日経平均
レジスタンス
26705.02円 一目均衡表先行スパン1
26652.66円 一目均衡表先行スパン2
26467.30円 5日線
26452.03円 一目均衡表転換線
26258.86円 高値
26228.73円 ボリンジャーバンド26週-1σ
26153.81円 終値
サポート
26142.44円 ボリンジャーバンド25日-1σ
26086.78円 寄付
25945.83円 安値
25534.21円 ボリンジャーバンド26週-2σ
25386.74円 ボリンジャーバンド25日-2σ
24839.70円 ボリンジャーバンド26週-3σ
■TOPIX
レジスタンス
1889.13p 週足一目均衡表の基準線
1887.65p 13週線
1880.78p 一目均衡表先行スパン1
1877.30p 5日線
1872.06p 一目均衡表転換線
1870.83p 高値
1869.71p 終値
サポート
1859.78p 寄付
1858.11p ボリンジャーバンド26週-1σ
1856.01p 安値
1851.37p ボリンジャーバンド25日-1σ
1816.6p ボリンジャーバンド26週-2σ
1809.22p ボリンジャーバンド25日-2σ
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ローソク足は上下にヒゲを出す小陽線で終了。本日の胴体部分が先週末の大陰線の胴体部分に収まる「陰の陽はらみ」を示現。6月28日高値から7月1日安値まで1220.56円安の3分の1戻しを本日ザラ場でクリアしたことと併せて、短期的な反転機運の高まりが窺える。
一方、下向きの25日移動平均線が75日線を下回った。75日線は上向きのため厳密にはデッドクロスに該当しないが、中期的な弱気トレンド形成には警戒が必要となろう。
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