【寄り付き概況】
6日午前の日経平均株価は、前営業日比233円07銭安の2万6190円40銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、14.46ポイント安の1864.66で始まった。
前日の欧州株市場は全面安商状となり、ドイツやイタリアで3%近い下落をみせたのをはじめ下げ幅も総じて大きかった。リスクオフの流れは米国株市場でも継続し、主要株価指数は揃って安く始まったものの、売り一巡後は下げ渋る展開となり、ナスダック総合株価指数は大きくプラス圏に切り返している。リセッション懸念が拭えないなか米長期金利が低下したことで、これがグロース株(成長株)に追い風となった。
ただ、不安定な投資家心理は東京株式市場にも波及しそうで、今週末のオプションSQ算出やETF分配金捻出に伴う売り圧力なども警戒されるなか、きょうは下値リスクが意識されやすいだろう。
東京都では5日、新型コロナウイルスの1日あたりの新規感染者が約2カ月ぶりに5000人を上回った。過去最多の感染者数となる自治体もあり、感染再拡大も不安材料だ。
一方、米長期金利が低下しており、東京市場でもソフトバンクグループ(SBG)やエムスリーなどハイテク株の一角に買いが入っている。
個別では、ニコンや住友鉱、川重が下落。コマツや三井物が売られている。半面、楽天グループや第一三共、エーザイが上昇。キリンHDやリクルートが買われている。
