「無誤謬の」

「無誤謬の」

1983年7月15日。
起こったことは任天堂のファミリーコンピュータの発売。
あれから39周年ということになる。
その前にあったのがゲーム&ウォッチ。
ドンキーコングを中心に売れてはいたが、家庭用TVゲームがここまで拡大するとは想定外だった。
思い起こされるのはファミリーコンピュータに器具をつけて株発注ができる仕組み。
今では「ウソ?」の世界だが、ファミコントレードなどと称する証券会社もあった。
そして振り返りたいのは、値がさの銘柄の15年サイクルの歴史。
1965年の証券不況後の1969年のカラーTVの普及率は13.9%。
翌70年には26%台まで上昇。
1982年のメキシコ危機後の1984年のVTRの普及率は18.7%。
翌85年には27%台まで上昇。
マルチメディア相場などと言われた。
1997年の金融危機後の1999年のインターネット普及率は19.1%。
翌2000年には34%台まで上昇。
概ね15年周期となっていた。

後だしジャンケンのような相場解説が多くなってきた。
「参院選与党勝利の前から株は反騰基調」。
そんなことを選挙後の月曜日の上昇を見てから言うくらいなら先週に言っておけばまだ信用される。
だから市場市場関係者はレトリックで誤魔化すような後出しジャンケンと言われる。
謝らないし、都合の良いいデータしか持ち出さない相場解釈。
だから相場人は信用されなくなる。
こういうことは覚えておいた方が良い。
500円以上上昇し一時27000円台を回復した日経平均は前引けで269円高。
なんだか迫力に欠けるのは、いい加減な解釈のせいかも知れない。
だいたいそんなに器用に相場の天底が読めるのならば相場を人に語るなんて恥ずかしいことはしないものだ。
曲がり屋の相場観が反転すると、相場は逆に反転するというのもアノマリーだ。
「無誤謬」なんてことは神話の世界でもなかなかあり得ないのだから・・・。
当然「不可侵」もあり得ないだろう。

(櫻井)。

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