【寄り付き概況】
11日の日経平均株価は3日続落して始まった。始値は前日比121円72銭安の2万6045円38銭だった。
前日のNYダウが朝高後に失速しマイナス圏で引けたものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は4日ぶり反発に転じた。米長期金利の上昇が一服したことでハイテク株への買い戻しを誘発した。きょうの東京株式市場は続落で始まったものの、売り一巡後は米株価指数先物の動向を横にらみに目先筋のショートカバーの動きを誘う可能性もある。ただ、日本時間今晩に予定される4月の米CPIの結果を見極めたいとの思惑もあり、買い手控えムードは拭えない。
日経平均が節目の2万6000円に近づいた後は日経平均先物などに買い戻しの動きが広がった。SOX指数の上昇を受け、東エレクやアドテストなど半導体関連株が高い。
市場では「オーバーナイトの海外勢の注文はやや売り越しだったとみられる」との指摘が出ていた。
東証株価指数(TOPIX)は小幅ながら3日続落している。
個別では、前日に今期の営業減益となる見通しと自社株買いを発表したソニーGは一時4%高となった。ファストリやダイキンも上昇している。2022年3月期の決算と9月30日を基準日として1株を10株に分割すると発表した任天堂は小動き。一方、ソフトバンクGが下げ、伊藤忠や村田製も下落している。
