【寄り付き概況】
12日午前の東京株式市場は、前日の米国市場で主要3株価指数がいずれも年初来安値を更新したことが嫌気され、売りが膨らんでいる。日経平均株価は大幅反落、前日比268円60銭安の2万5945円04銭で始まった。その後も売りの勢いは衰えず、一時下げ幅を400円超の拡大している。
前日は日経平均が反発したものの、きょうは改めて主力株中心にリスク回避ムードの強い地合いとなっている。4月の米CPIは市場予測を上回ったものの3月と比べて伸び率は鈍化した。しかし、米国株市場ではインフレ懸念が拭えないなか、主要株価指数が揃って下落する展開となり、とりわけナスダック総合株価指数の下げが際立った。下げ止まらない米国株市場の動向を受け東京市場でも買い手控えムードが強い。
ナスダック安に加え、外国為替市場で円高方向に振れていることで、ハイテクセクターには向かい風が強い。
