12日の日経平均株価は大幅反落し、前日比464円安の2万5748円引けとなった。現地11日発表の米4月CPI(消費者物価指数)が市場予想を上回り、金融引き締め懸念から、米国株式市場で主要3指数が年初来安値を更新した流れを受け、前場の早い段階で下げ幅は520円を超えた。一巡後は押し目買いや買い戻しに下げ幅を縮小する場面もあったが、買いは続かず、後場入り後は再び軟化した。時間外取引で米株価指数先物が下げに転じ、重しとして意識された。
市場では、「売り圧力が残り、調整継続の可能性がある」との声が聞かれた。
あす13日の日経平均株価は、米インフレ懸念など外部環境は依然不透明ながら、決算ラッシュで個別株物色の色彩が一段と強まろう。週末は決算発表のピークを迎え、「森を見ず木を見る」流れが広がり、業績にらみで選別物色が進みそうだ。ただ、休日を前にして短期的な売買に傾く可能性がある。
なお、日経平均先物ミニ・オプション5月限のSQ(特別清算指数)算出日でもあり、着地水準によっては、今後の下値支持線や上値抵抗線として意識される。
今晩の米国株が下げ止まらない場合には、あすは追証回避の売りなどを巻き込み、下方向に勢いがつく可能性があるだろう。
プライム市場の騰落レシオ(25日移動平均)は79%台で、陰の極とは言えないまでも、かなり冷え込んでいることは確かだ。
■上値・下値テクニカル・ポイント(12日現在)
27339.41 ボリンジャー:+1σ(25日)
27321.34 均衡表基準線(週足)
27108.92 均衡表雲上限(日足)
26874.24 75日移動平均線
26858.86 25日移動平均線
26827.03 均衡表基準線(日足)
26821.52 新値三本足陽転値
26782.65 13週移動平均線
26778.97 均衡表転換線(週足)
26686.04 均衡表雲下限(日足)
26464.91 ボリンジャー:-1σ(26週)
26380.35 均衡表転換線(日足)
26378.48 6日移動平均線
26378.32 ボリンジャー:-1σ(25日)
26023.92 ボリンジャー:-1σ(13週)
25897.78 ボリンジャー:-2σ(25日)
25748.72 ★日経平均株価12日終値
25420.68 ボリンジャー:-2σ(26週)
25417.23 ボリンジャー:-3σ(25日)
25265.19 ボリンジャー:-2σ(13週)
24506.46 ボリンジャー:-3σ(13週)
ローソク足は下降角度を増した5日移動平均線下方で陰線を引き、直近ボトム(5月10日、25773.83円)を下回る25688.11円まで下ヒゲを伸ばした。株価上方で25日線と75日線がデッドクロス(DC)を示現し、一目均衡表では転換線と基準線がともに下向きで引け、強い売り圧力が推察される。ボリンジャーバンド(25日ベース)の-2σを終値で下回ったこともあり、下値拡張トレンドの継続が警戒される。
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