上値の重い展開か

 
16日の日経平均株価は続伸し、2万6547円(前週末比119円高)引けとなった。
前週末の米国株式の大幅高を受け、前場早々に上げ幅は400円を超えた。ただ、一巡後は、いったん上げ幅を縮小した。時間外取引で米株価指数先物が下げに転じた上、4月の中国経済指標の予想以上の悪化が重しとなり、一時10円高まで押し戻される場面もあった。
その後、持ち直したが、戻りは限定された。
ローソク足では陰線を形成。25日線(2万6756円、16日時点)を超えたところで同水準が上値を阻んだ格好となって押し戻された。13日の大幅高が同日の米国株の上昇を先取りしていたようでもあっただけに、失速は残念ではあるが仕方のない側面もあるだろう。
 
市場では、「日経平均は75日・25日の移動平均線にハネ返され、長めの陰線を描き、上値の重さを印象付けている」との声が聞かれた。
 
 
あす17日の日経平均株価は上値の重い展開か。
米金融引き締めによる景気減速リスクなど不透明感が意識される中、引き続き米国株式や時間外取引の米株価指数先物にらみの動きとなろう。
国内は本日で決算がほぼ一巡するため、米国株が下げ止まらないようだと、ここから先は弱材料に敏感となる展開も想定される。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(16日現在)
 
27989.16  200日移動平均線
27981.04  ボリンジャー:+3σ(25日)
27572.98  ボリンジャー:+2σ(25日)
27496.68  ボリンジャー:+1σ(13週)
27412.23  26週移動平均線
27244.12  均衡表基準線(週足)
27189.71  均衡表雲上限(日足)
27164.93  ボリンジャー:+1σ(25日)
27013.46  均衡表転換線(週足)
26844.03  75日移動平均線
26827.03  均衡表基準線(日足)
26821.52  新値三本足陽転値
26790.65  13週移動平均線
26756.87  25日移動平均線
 
26547.05  ★日経平均株価16日終値
 
26510.28  均衡表雲下限(日足)
26490.27  ボリンジャー:-1σ(26週)
26380.35  均衡表転換線(日足)
26348.82  ボリンジャー:-1σ(25日)
26237.25  6日移動平均線
26084.62  ボリンジャー:-1σ(13週)
25940.76  ボリンジャー:-2σ(25日)
25568.32  ボリンジャー:-2σ(26週)
25532.71  ボリンジャー:-3σ(25日)
25378.59  ボリンジャー:-2σ(13週)
 
 
25日移動平均線超えまで上ヒゲを伸ばし、株価下では5日線が上向きに転じた。一目均衡表では終値が雲下限を上回って三役逆転の売り手優位の形状を解消し、相場の局面が「弱気」から「中立」に移った可能性を示唆している。反面、ローソク足は陰線を引き、終値は25日線割れ。4月20日ザラ場と21日終値で25日線超えの後で株価は再び25日線下方に押し込まれており、明日17日以降の25日線超え定着が反転相場入りの成否を判断する上で重要なポイントになりそうだ。
 

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