25日の日経平均株価は続落し、2万6677円(前日比70円安)引けとなった。24日の米ハイテク株安を受け、グロース(成長)株の一角などに売りが先行し、下げ幅は一時170円に達した。一巡後は、時間外取引で米株価指数先物が高く、中国株高なども支えとなり、上げに転じる場面もあったが、買いは続かず、その後は再びマイナス圏入りした。
テクニカル上では、前日の75日線割れに続き、この日は25日線を下回っており、早期に復帰できないと上値抵抗線として意識されやすい。
あす26日の日経平均株価は、神経質な展開か。
現地25日(日本時間26日未明)に発表される5月3-4日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録を受け、米国株式がどう反応するかが注目される。無難に通過すれば、投資家心理の落ち着きにつながるが、米中の景気減速懸念は依然として根強く、上値は限定されよう。一方、米金融引き締めへの警戒感を強める内容となれば、調整継続の可能性もある。ただ、国内独自の材料に乏しく、朝方の売買が一巡すれば方向感を欠くだろう。
また、本日はエヌビディアの決算も発表予定。これらの材料を無難に消化できるか、グロース株は正念場を迎えている
■上値・下値テクニカル・ポイント(25日現在)
27518.46 ボリンジャー:+1σ(13週)
27459.29 ボリンジャー:+2σ(25日)
27339.85 26週移動平均線
27082.96 ボリンジャー:+1σ(25日)
27034.95 均衡表基準線(週足)
26984.78 均衡表転換線(週足)
26822.64 均衡表雲上限(日足)
26820.90 13週移動平均線
26817.33 75日移動平均線
26746.76 6日移動平均線
26706.62 25日移動平均線
26677.80 ★日経平均株価25日終値
26634.38 均衡表基準線(日足)
26510.28 均衡表雲下限(日足)
26478.79 均衡表転換線(日足)
26453.76 ボリンジャー:-1σ(26週)
26330.28 ボリンジャー:-1σ(25日)
26123.34 ボリンジャー:-1σ(13週)
25953.94 ボリンジャー:-2σ(25日)
25748.72 新値三本足陰転値
25577.61 ボリンジャー:-3σ(25日)
25567.68 ボリンジャー:-2σ(26週)
25425.78 ボリンジャー:-2σ(13週)
終値は下降2日目の25日移動平均線を下回り、地合いの悪化を印象付けた。25日線の7.25円上には下向きの5日線が迫っており、短期デッドクロス(DC)形成による下落圧力増大が警戒される。一目均衡表では雲の中間付近で終了したが、遅行線は弱気シグナルを増大しており、雲下限(明日26日は2万6510.28円)割れによるチャート形状の「中立」から「弱気」への悪化リスクに留意したい。
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