【寄り付き概況】
26日午前の日経平均株価は、前営業日比7円22銭高の2万6685円02銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、2.37ポイント高の1878.95で始まった
前日の米国株市場では主要株価指数が揃って上昇、NYダウが4日続伸となったほか、ナスダック総合株価指数も反発に転じたことで、東京株式市場でも足もとリスク回避ムードが和らいでいる。
前日は注目されていたFOMCの議事要旨(5月3~4日開催分)の内容が発表されたが、事前の市場の見方と大きなカイ離はなく、アク抜け感から全体株価を押し上げる格好となった。
米株市場では売り込まれたグロース株(成長株)への買い戻しが観測され、東京株式市場でもこれを受けてハイテクセクターなど中心に買いが優勢の展開となっている。自動車や化学にも買いが入っている。空運や鉄道、小売りでも上げ銘柄が目立つ。
ただ、上値も重い。ここ中国、韓国、台湾などのアジア株市場が戻り歩調となっており、きょうもアジア株が堅調であれば、日経平均株価に押し上げ効果をもたらす可能性があるだろう。
米半導体大手のエヌビディアが25日発表した5~7月期の売上高見通しが市場予想を下回り、同日夕の時間外取引で株価が下落した。東京株式市場では東エレクやアドテストといった値がさの半導体関連銘柄の重荷となっている。日経平均は寄り付き直後に下落に転じる場面があった。
個別では、三井化学やトヨタ、ファストリが上昇している。JR東日本やJフロント、ANAHDも高い。一方、ディーエヌエや三菱電、ファナックが下落している。
