【寄り付き概況】
31日の日経平均株価は小幅に下落して始まった後、上昇に転じた。始値は前日比51円34銭安の2万7318円09銭。東証株価指数(TOPIX)は一進一退となっている。
30日の米国株市場はメモリアルデーの祝日に伴い休場だったことから、足もと手掛かり材料難が意識されるが、欧州株市場がほぼ全面高に買われたことで、リスク選好ムードは持続している。ただし、前日に東京株式市場は欧州株に先立って日経平均が600円近い上昇をみせ、フシ目の2万7000円台を回復していたこともあり、目先達成感からの利益確定売りや戻り売りも出やすく、売り買いが交錯する状況にある。
外国為替市場で1ドル=127円台後半まで円安方向に振れたことは、輸出セクターにとっては追い風となるだろう。
取引時間前に経済産業省が発表した4月の鉱工業生産指数(季節調整済み)の速報値は前月比1.3%低下した。QUICKがまとめた民間予想の中央値(0.2%低下)を下回ったが、株価の反応は限られている。
個別では、INPEXやMS&AD、塩野義が買われている。半面、住友大阪や大平金、オークマが売られている
