2万7500円を突破できるかが注目

 
1日の日経平均株価は反発し、2万7457円(前日比178円高)引け。前日の米国株式は下落したものの、日本時間1日の時間外取引で米株価指数先物が上昇。円安進行も後押し。
その後、米株先物の伸び悩みで上値が重くなったが、円安基調などを支えに物色意欲は根強く、引けにかけては引き締まった。
チャート上では、この日に26週線(2万7321円)を上抜いてきたが、視野に入れた4月21日高値(終値で2万7553円)をクリアすると、2万8000円や52週線(2万8018円)が意識されてくる。
 
あす2日の日経平均株価は、2万7500円を突破できるかが注目されるだろう。
1日は同水準に迫ったものの、結果的に超えられなかった。戻り売りへの警戒感を残すが、目前のハードルを越えれば、買い戻しを誘い、上に行きやすいとの見方は少なくない。
新型コロナウイルスの感染拡大でロックダウン(都市封鎖)が続いていた中国・上海で1日に外出制限が解除され、国内では10日から外国人観光客の受け入れを再開する方針にあるなど景気回復に向けた動きは引き続き相場の支えになるだろう。
 
一方で、米5月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況指数を受け、1日の米国株式がどう反応するかがポイントになるだろう。無事通過しても、2日に5月ADP(オートマティック・データ・プロセッシング)雇用統計、4月製造業受注、週末3日には5月雇用統計、5月ISM非製造業景況指数と重要経済指標の発表が相次ぐことで、朝方の売買一巡後には様子見気分に傾く可能性もある。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(1日現在)
 
28825.03  均衡表雲上限(週足)
28578.72  均衡表雲下限(週足)
28280.75  ボリンジャー:+2σ(13週)
28194.89  ボリンジャー:+1σ(26週)
27942.08  200日移動平均線
27850.56  ボリンジャー:+3σ(25日)
27611.45  ボリンジャー:+1σ(13週)
27467.17  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
27457.89  ★日経平均株価1日終値
 
27321.86  26週移動平均線
27083.79  ボリンジャー:+1σ(25日)
27034.95  均衡表基準線(週足)
27028.57  6日移動平均線
26954.65  均衡表転換線(日足)
26942.15  13週移動平均線
26923.50  均衡表雲上限(日足)
26911.20   新値三本足陰転値
26827.03  均衡表転換線(週足)
26803.35  75日移動平均線
26700.41  25日移動平均線
 
 
ローソク足は「陽の丸坊主」に近い形状を描き、強い買い圧力を窺わせた。一目均衡表では遅行線の弱気シグナル発生で三役好転が崩れた。しかし、応当日株価は本日をピークに下降していくため、明日2日以降は遅行線の強気回復で再度の三役好転が予想される。
本日終値が雲上限との乖離幅を広げるとともに、転換線が上向きで引けているため、大勢での買い手優位は揺らいでいない模様だ。ほぼ横ばいの25日移動平均線との上方乖離率は2.84%(昨日2.16%)と過熱ラインの5%までには余裕があり、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は98.34%(昨日95.84%)と中立圏中央を下回っているため、上値余地は大きいとみられ、4月21日の戻り高値27580.64円クリアとその後の上昇継続への展望が開けてきた格好だ。
 

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