【寄り付き概況】
2日午前の日経平均株価は反落、前日比117円37銭安の2万7340円52銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、8.25ポイント安の1930.39で始まった。景気後退懸念の高まりを背景に前日の米国株が値下がりしたことが嫌気され、売りが優勢となっている。
米金融引き締めへの警戒感が再燃している。米サプライマネジメント協会(ISM)が1日発表した5月の米製造業景況感指数は56.1と、前月から0.7ポイント上昇した。市場では「5月までは景気減速への警戒が強かったが、好調な米経済指標を受けて再びインフレ抑制や金融引き締め方向に投資家の意識が傾いてきた」といい、株式相場の重荷になっている。
ただ、日米金利差を背景に急速に円安が進んでいることは輸出セクター中心に追い風材料として意識され、株価の下支え材料となるため、日経平均は下値抵抗力も発揮しそうだ。
個別では、東エレクとSBGは下落。アステラスと中外薬が下げた。資生堂と花王が安い。一方、村田製と太陽誘電は上昇。三菱商と伊藤忠は上げている。
