2日の日経平均株価は、前日比44円01銭安の2万7413円88銭と反落して取引を終えた。積極的に買いを入れる動きは限られるなか、後場の値幅は78円弱と、前場の175円強の半分程度の値動にとどまった。
高値は2万7450円までで、相変わらず2万7500円にはワンタッチすらできないなど、もどかしい状況も続いている。
3日の日経平均株価は、模様眺めムードが広がりそうだ。
買い手がかりに乏しいなか週末要因から、積極的な売買は控えられそう。
2日には、5月の月次売上が好調だった百貨店株が物色されたように、数少ない手がかりを頼りに「森(全体)よりも木(個別)」の動きが中心となりそう。
今週の日経平均株価はきょうまでの動きは悪くないだろう。しっかり26週線(2万7320円、2日時点)より上で終え、雰囲気の良い状況を維持しておきたいところだ。
ただ、市場では「3日には米5月雇用統計を控えることから、時間の経過とともに見送りムードが強まることも想定される」との声も聞かれた。
■上値・下値テクニカル・ポイント(2日現在)
28578.72 均衡表雲下限(週足)
28272.34 ボリンジャー:+2σ(13週)
28192.97 ボリンジャー:+1σ(26週)
27940.51 200日移動平均線
27915.14 ボリンジャー:+3σ(25日)
27605.55 ボリンジャー:+1σ(13週)
27514.34 ボリンジャー:+2σ(25日)
27413.88 ★日経平均株価2日終値
27320.16 26週移動平均線
27151.25 6日移動平均線
27113.55 ボリンジャー:+1σ(25日)
27094.11 均衡表雲上限(日足)
27034.95 均衡表基準線(週足)
27030.17 均衡表転換線(日足)
26938.77 13週移動平均線
26911.20 新値三本足陰転値
26827.03 均衡表転換線(週足)
26805.07 75日移動平均線
26712.75 25日移動平均線
26585.21 均衡表基準線(日足)
上向きをキープした5日移動平均線付近で下げ止まった後、小陽線で終了。
本日陽線の胴体部分が前日陽線の胴体部分に収まる「陽の陽はらみ」を描いている。
直近高値圏での出現だけに、明日に陰線や十字線示現となれば、基調転換のサインとなるリスクにも留意したい。一方、株価下では75日線が緩やかな上昇を続けたほか、25日線は下向きからわずかながら上向きに転じた。
一目均衡表では遅行線の強気シグナル発生再開で三役好転下の買い手優勢の形状に復帰。ただ、転換線が上昇を続ける一方、5月17日を起点に昨日まで横ばいで推移してきた基準線が下向きで引け、一定の下落圧力を窺わせている。25日線との上方乖離率は2.62%(昨日2.84%)、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は101.29%(昨日98.34%)といずれも中立ゾーンにとどまり、引き続き上値余地を残している格好となっている。
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