【寄り付き概況】
7日午前の日経平均株価は前日比68円90銭高の2万7984円79銭と、小幅ながら3営業日続伸、東証株価指数(TOPIX)は、7.48ポイント高の1946.59で始まった。前日の米株市場で主要株価指数が上昇したことなどに支えられた。NYダウ平均は16.08ドル高の32915.78ドル、ナスダックは48.64ポイント高の12061.37で取引を終了した。
また、外為市場で1ドル=132円20銭台と昨日15時頃に比べ1円60銭ほど円安・ドル高に振れたことが東京市場の輸出株などの株価支援要因となった。一方、米長期金利の上昇が東京株式市場でも警戒材料となったことに加え、昨日の日経平均が2万7940円近辺に位置する200日移動平均線を明確に上向けることができなかったことから上値の重さが意識された。
朝方発表された4月の家計調査では、2人以上世帯の消費支出は物価変動の影響を除いた実質で前年同月比1.7%減少だった。市場予想(0.8%減)を下回り、国内でも物価上昇による消費意欲の後退懸念が強まりそうだ。
日経平均2万8000円大台近辺では戻り売り圧力も想定され買い一巡後は米株価指数先物の動向を横目に不安定な値動きとなる可能性もあるだろう。
セクター別では、輸送用機器、保険業、銀行業、ゴム製品、ガラス土石製品などが値上がり率上位、海運業、医薬品、鉄鋼、水産・農林業、食料品などが値下がり率上位に並んでいる
個別では、日産自やマツダ、ホンダが高い。日立建機やAGCも買われている。一方で、アドテストやエムスリーが売られている。NTTデータ、ヤマトHDも安い。
