【寄り付き概況】
7日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比317円88銭安の2万7032円42銭。
前日の欧米株市場がほぼ全面安に近い商状となり、米国株市場では米長期金利の上昇を背景にナスダック総合株価指数の下げ幅が300ポイントを超えるなど、ハイテク株への売り圧力が強かった。
注目された3月開催分のFOMC議事要旨は量的引き締め(QT)前倒しの可能性を含めタカ派色の強い内容で、マーケット心理を冷やした。これを受けて東京市場でも主力ハイテク株をはじめ幅広く売りが波及する形となっている。ただ、前日に日経平均株価は欧米株に先立って430円あまりの下げをみせており、下値では突っ込み警戒感からの買い戻しや押し目買いも想定される。2万7000円大台近辺では下値抵抗力を発揮する可能性もある。
東京外国為替市場は午前9時2分時点で、1ドル=123円の半ば(6日は1ドル=123円88-89銭)、1ユーロ=134円台の後半(同134円97銭-135円01銭)で取引されている。
セクター別では、海運業、不動産業、金属製品、電気機器、石油石炭製品などが値下がり率上位、医薬品が値上がりしている。
東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG、東エレク、アドバンテスト、ルネサス、商船三井、川崎汽船、日本郵船、日立、日本電産、村田製、ホンダ、OLC、オリックス、東京海上、キリン、住友鉱、東電力HDなどが下落。他方、アステラス薬、7&iHDなどが上昇している。
