不安定な相場展開か

 
 
12日の日経平均株価は大幅続落し、2万6334円(前日比486円安)引け。11日の米国株式市場で長期金利の上昇を背景に主要3指数が下落した流れを受け、売り優勢で始まった。持ち直す場面もあったが、買いは続かず、再び軟化。時間外取引の米長期金利上昇・米株価指数先物安も重しとなり、下げ幅は一時500円を超えた。
 
日経平均のきょうの終値は2万6334円で、25日線(2万6855円、12日時点、以下同じ)を明確に割り込んだ。ここであっさり2万6000円まで割り込んでしまうようだと、そのことが新たな売りを呼び込む要素となるだろう。きょうは全般的に弱気に傾き過ぎの感もあるだけに、あすは反動高も期待できそうではあるが、そろそろ大きく上に跳ねる場面がないと、悪いムードを断ち切ることは難しいだろう。
 
市場では、「外部環境は依然不透明であり、2万6500円をあっさり割り込んだことで、次は2万6000円が意識される」との声が聞かれた。
 
あす13日の日経平均株価は、不安定な相場展開か。
米3月CPI(消費者物価指数)や、ブレイナードFRB(米連邦準備制度理事会)理事の発言を受けて現地13日の米長期金利や米株式がどう反応するかが焦点になるが、一方で外部要因に不透明感が増しており、短期的な売買に揺れる可能性もあるだろう。
 
中国では、新型コロナウイルスの感染拡大により、上海をはじめ産業拠点のロックダウン(都市封鎖)が続き、同国経済の悪化やサプライチェーン(供給網)混乱のリスクが懸念されている。また、ウクライナ情勢については、同国南東部の港湾都市マリウポリで、ロシア軍が化学兵器を使用した疑いが浮上し、事実なら西側諸国が強力な制裁をロシアに科すとみられるが、世界景気の圧迫につながる不安もある。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(12日現在)
 
28179.76  200日移動平均線
27987.96  ボリンジャー:+1σ(25日)
27872.82  26週移動平均線
27709.18  ボリンジャー:+1σ(13週)
27350.30  新値三本足陽転値
27331.99  75日移動平均線
27321.34  均衡表基準線(週足)
27202.88  均衡表転換線(日足)
27197.21  均衡表雲上限(日足)
27028.19  6日移動平均線
26929.73  13週移動平均線
26872.13  均衡表雲下限(週足)
26855.98  25日移動平均線
26719.40  ボリンジャー:-1σ(26週)
26510.28  均衡表転換線(週足)
26510.28  均衡表基準線(日足)
 
26334.98  ★日経平均株価12日終値
 
26226.62  均衡表雲下限(日足)
26150.28  ボリンジャー:-1σ(13週)
25723.99  ボリンジャー:-1σ(25日)
25565.99  ボリンジャー:-2σ(26週)
25370.83  ボリンジャー:-2σ(13週)
24592.00  ボリンジャー:-2σ(25日)
24591.38  ボリンジャー:-3σ(13週)
 
ローソク足はマドを空けて6本連続陰線を引き、上ヒゲ下ヒゲともに切り下がりが続く黒三兵を示現。直近の下値支持帯を形成していた25日移動平均線を下放れたほか、3月9日から25日にかけての急反騰の半値押しを下回り、地合いの急速な悪化を示唆している。
 
一目均衡表では雲下限をキープしたが、急角度で下降する転換線が下落トレンド継続を示唆している。一方、RSI(14日ベース)は21.39%と売られ過ぎラインの20%に接近しており、大幅安後の自律反発期待も高まりそうだ。
 

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