18日の日経平均株価は大幅続落し、2万6799円(前週末比293円安)引けとなった。
何を理由に下げているのかがイマイチはっきりしない割には下に値幅が出ており、買いづらさが強く意識された。
前週末の米国株式市場はグッドフライデー(聖金曜日)の祝日で休場だったが、日本時間18日の時間外取引で米長期金利が上昇するとともに米株価指数先物が下落した流れを受け、下げ幅は一時520円を超えた。売り一巡後は下げ渋ったが、3営業日ぶりに2万7000円を割り込んだ。いったん織り込んだ格好ながら、連休明け18日の米長期金利とともに米国株式の動向次第では揺れる可能性があるだろう。
あす19日の東京株式市場は、米長期金利にらみの展開が続き、神経質な地合いか。
市場では「決算発表待ちで、FOMC(米連邦公開市場委員会、5月3-4日開催)を控えており、しばらくふらつくのではないか」との声が聞かれた。ロシアとウクライナとの戦闘が続き、中国・上海市の事実上のロックダウン(都市封鎖)が長期化するなど世界景気への影響が引き続き重しとして意識されやすい面もある。
これから始まる3月決算企業の業績発表を前に、早くも「待ち」の姿勢に入ったようにも見受けられるだけに、目先は商いの増加などは期待しづらい。きょうの終値は2万6799円。2万7000円台回復に時間がかかるようだと、リスク回避の売りが強めに出やすくなるため、注意を要する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(18日現在)
28145.63 200日移動平均線
27978.90 ボリンジャー:+1σ(25日)
27824.86 26週移動平均線
27678.58 ボリンジャー:+1σ(13週)
27350.30 新値三本足陽転値
27321.34 均衡表基準線(週足)
27241.96 75日移動平均線
27157.85 25日移動平均線
27034.95 均衡表雲上限(日足)
26946.29 均衡表雲下限(週足)
26932.48 13週移動平均線
26926.88 均衡表転換線(日足)
26844.15 6日移動平均線
26799.71 ★日経平均株価18日終値
26697.31 ボリンジャー:-1σ(26週)
26652.66 均衡表基準線(日足)
26510.28 均衡表転換線(週足)
26336.79 ボリンジャー:-1σ(25日)
26186.37 ボリンジャー:-1σ(13週)
26064.36 均衡表雲下限(日足)
25569.76 ボリンジャー:-2σ(26週)
25515.73 ボリンジャー:-2σ(25日)
25440.26 ボリンジャー:-2σ(13週)
24694.67 ボリンジャー:-3σ(25日)
24694.15 ボリンジャー:-3σ(13週)
終値は下向きに転じた5日移動平均線を下回ったほか、25日線との下方乖離率を広げ、売り圧力の強まりを窺わせた。一方、ローソク足は小陰線ながら長めの下ヒゲを出して下値での一定の買い需要を確認する形となった。一目均衡表では終値が雲上限を下回り、三役好転下の強気形状が終了した。転換線が下向きで引けていることもあり、株価が一旦雲下限に向かうリスクに留意が必要となろう。
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