【寄り付き概況】
19日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比296円78銭高の2万7096円49銭。
前日の米株式市場で半導体関連株が上昇しており、東京市場でも値がさの関連銘柄を物色する動きが出ている。円安進行も一定の支えになっており、上げ幅は一時300円を超えた。
前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が安く引けたものの、終盤に急速に下げ幅を縮小する展開となった。米長期金利の上昇や原油市況高は買い手控え材料となっているが下値では押し目買いニーズが強い。3連休明けの米国株が比較的落ち着いた動きをみせたことで、東京株式市場もやや買い優勢の流れが予想される。半導体関連に買い戻しが顕著でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が高かったことで日経平均への寄与度が大きい東エレクやアドテストといった値がさの関連銘柄に買いが波及して、指数を押し上げている。
外国為替市場では円相場が対ドルで1ドル=127円台前半と約20年ぶりの水準まで下落している。輸出採算の改善につながるとの見方から輸出企業の一角に買いが入っており、相場の一定の支えになっているようだ。
一方で上値は抑えられている。米国の金融引き締めに対する警戒感が根強いほか、ウクライナ情勢について改善の見通しが立たず、投資家心理の重荷になっている。ウクライナを巡っては18日にロシア軍が東部2州の全面支配に向けて大規模な軍事作戦に着手したもようとも伝わった。
東証株価指数(TOPIX)は反発している。
個別では、大ガスや東ガスが上昇している。マツダやスズキも買われている。富士フイルムやリコーも高い。半面、クレセゾンや東宝ファストリも下落している。。
