31円高と小反発、戻り売りで上げ幅縮める

 
19日午前の日経平均株価は反発し、前引けは前日比31円11銭(0.12%)高の2万6830円82銭だった。
朝方から主力株中心に買い戻す動きが優勢となり日経平均株価は一時300円あまりの上昇をみせたが、その後は戻り売りに押され上げ幅を縮小した。一時はマイナス圏に沈む場面もあったが、前引けにかけて買いが再び厚みを増し、結局小幅ながらプラス圏で着地している。前日の米国株市場で半導体関連株が買い戻された流れを引き継ぎ、東京株式市場でも同関連株に投資資金が向かい全体相場を支える形となった。
 
18日の米株式市場では主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が前営業日比で1.9%上昇。東京株式市場にも物色が波及して日経平均への寄与度が大きい値がさの半導体関連銘柄に朝方から買いが入った。
 
外国為替市場で円相場が1ドル=127円台後半まで下落したのも手掛かりだ。輸出企業の採算が改善するとの見方から自動車株や機械株が堅調に推移し、一定の支援材料となった。
 
しかし買い一巡後、日経平均は急速に伸び悩み、一時は下げに転じた。
市場では「国内企業の決算発表本格化を前に薄商いで先物主導となるなか、戻り待ちや利益確定の売りに敏感に相場が反応した」との見方があった。香港株が大幅に下落したほか、米金融政策やウクライナ情勢への警戒感も上値追いを妨げた。
 
東証株価指数(TOPIX)は反発した。 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆205億円、売買高は4億1456万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1130と、全体の約6割を占めた。値下がりは620銘柄、変わらずは88銘柄だった。
 



業種別株価指数(33業種)では海運業、鉱業、精密機器などが上昇。下落はサービス業、小売業、医薬品など。
 
個別では、売買代金首位となったレーザーテックが上昇したほか、東京エレクトロン、三井ハイテック、アドテスト、スクリン、アルプスアル、太陽誘電などの半導体関連株が買われた。また、日本郵船など海運株も高い。INPEXが堅調、大平金や住友鉱も高い。三菱商事も買われた。RPAホールディングスが急騰、TSIホールディングスも大きく切り返しに転じている。マルマエも値を飛ばした。
 
半面、クレセゾンが下落。エムスリーやソフトバンクグループが軟調、ファーストリテイリングも下落した。ベイカレント・コンサルティングが安く、オリエンタルランドも値を下げた。ネットプロテクションズホールディングス、サインポストは大幅安だった。

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