22日の日経平均株価は米国株安を嫌気した売りに押されると予想する。
反落後、落ち着きどころを探る展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万7100円-2万7500円を想定。
NYダウ平均は368ドル安の34792ドルで取引を終えた。買いが先行したが、パウエルFRB議長が5月FOMCで0.5%の利上げを検討していると言及したことを受けて、10年債利回りが上昇。センチメントが悪化して全般的に売りが優勢となり、取引終盤にかけて下げ幅を広げた。
日経平均株価はきのう21日、終値ベースで25日移動平均線(21日時点で2万7371円)を上抜いたが、3日続伸した反動や、現地21日の米国株式が下落したこともあり、売り優勢スタートとなろう。
決算発表の本格化を控え、市場では「23年3月期以降の業績見込みや、為替の想定などを確認してからでも遅くはない」(中堅証券)との声も聞かれ、様子見姿勢が強まる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=128円台の半ば(21日は128円02-03銭)と円安方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=139円台の前半(同139円89-93銭)と円高に傾いている。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比365円安の2万7155円だった。
【好材料銘柄】
■新日本理化 <4406>
前期経常を77%上方修正。
■ダイハツディーゼル <6023>
前期経常を39%上方修正。
■OKK <6205>
今期経常は黒字浮上へ。
■イーグル工業 <6486>
前期経常を一転28%増益に上方修正。
■東京コスモス電機 <6772>
前期経常を42%上方修正・18期ぶり最高益更新へ。
■レシップホールディングス <7213>
前期経常を一転黒字に上方修正。
■ブティックス <9272>
前期経常を31%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■グローバルウェイ <3936>
傘下のスイスTime TicketのV-tuberプロダクション事業をピアズ <7066> へ譲渡。譲渡価額は1000万円。
■エルテス <3967>
ラック <3857>と資本業務提携。運用監視サービスやインシデント対応サービスなどで連携するほか、資本面ではラックを引受先とする第三者割当増資を実施。ラックは持ち株比率10.25%の第2位株主となる。
■ディスコ <6146>
前期経常は72%増で上振れ着地・2期連続最高益・1-3月期(4Q)経常は61%増益、今期業績は非開示、前期配当を91円増額。
■日本電産 <6594>
今期最終は21%増で2期連続最高益、5円増配へ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の0.95%にあたる550万株(金額で500億円)を上限に自社株買いを実施する。
【主な経済指標・スケジュール】
22(金)
3月全国消費者物価指数(8:30)
《決算発表》
東製鉄、ジャフコG、KOA、エレマテック、サーティワン、岩井コスモ
【海外】
《米決算発表》
ベライゾン・コミュニケーション、アメリカン・エキスプレス
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
