今週は、日々の値動きは荒かったが週間では小動きだった。
日経平均は週初の18日は手掛かり難の中で大きく下落したが、19日から21日までは3日続伸。2万7000円や2万7500円など節目の水準を次々に上回った。
企業決算などを材料に米国株に持ち直しの動きが見られたことが安心材料となった。しかし、パウエルFRB議長の発言を受けて金融引き締めが強く意識されたことから、22日は楽観ムードが大きく後退して大幅安。5営業日すべてで3桁の値幅となったものの方向感は定まらず、週間では12円高と横ばい程度の動きにとどまった。
週足では2週連続で陽線を形成した。
来週は方向感に欠ける展開か。
東京株式市場は金曜29日が休場で4日立ち合い。週初にフランス大統領選の決選投票結果を消化して、27日~28日には日銀金融政策決定会合がある。米国では注目指標の発表が多い上に、アルファベット、メタ、アップル、アマゾンなど注目度の高い企業の決算が目白押し。国内でもファナック、キーエンス、レーザーテックなど主力どころの決算発表が多く、ゴールデンウイーク前に慌ただしい週となる。各種材料に一喜一憂しながら、日々の指数の振れ幅は大きくなりそう。ただ、色々ありすぎる分、大幅高となっても大幅安となっても、楽観、悲観どちらにも傾きづらい。
東京株式市場は翌週が5月3日から5日まで休場で、FOMCの結果発表が5月4日にあるというスケジュールとなるため、高くなれば利益確定売り、安くなれば翌週のFOMCに期待した買いが入りやすい。乱高下を許容しながら、週間では水準自体は大きく変化しないと予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(22日現在)
28432.37 ボリンジャー:+2σ(25日)
28110.92 200日移動平均線
27910.95 ボリンジャー:+1σ(25日)
27836.61 26週移動平均線
27702.35 ボリンジャー:+1σ(13週)
27389.53 25日移動平均線
27321.34 均衡表基準線(週足)
27245.85 均衡表基準線(日足)
27154.19 75日移動平均線
27125.69 6日移動平均線
27105.26 ★日経平均株価22日終値
27034.95 均衡表雲上限(日足)
26955.98 13週移動平均線
26946.29 均衡表雲下限(週足)
26942.36 均衡表転換線(日足)
26868.11 ボリンジャー:-1σ(25日)
26718.25 ボリンジャー:-1σ(26週)
26510.28 均衡表転換線(週足)
26346.68 ボリンジャー:-2σ(25日)
26334.98 新値三本足陰転値
26209.61 ボリンジャー:-1σ(13週)
25986.78 均衡表雲下限(日足)
ローソク足はマドを空けて下落。陰線の胴体から長い下ヒゲを出して下値での一定の買い需要を窺わせたが、終値は25日移動平均線を再び下回り、25日線付近での強い売り圧力も見せつける格好となった。
一目均衡表では、終値が雲上限を上回ったが、株価下では転換線が基準線に上抜かれて三役好転が崩れた。来週は遅行線の応当日株価が大幅に上昇するため弱気シグナル発生の可能性が高いだろう。25日線の上昇角度が鈍化していることもあり、地合いが弱気方向に傾きやすい点に留意したい。
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