ダウ続伸67ドル高、金融会合結果控え

3日のNYダウ工業株30種平均は小幅に続伸し、前日比67ドル29セント(0.2%)高の3万3128ドル79セントで終えた。

この日始まった連邦公開市場委員会(FOMC)に市場の注目が集まり、様子見姿勢が強まる中、ダウは朝方から方向感のない展開を維持。取引の大半でプラス圏で推移したが、上値も重かった。前週末に急落した後とあって、短期的に売られ過ぎとみた買いが優勢だった。

連邦準備制度理事会(FRB)はインフレを抑制するため、FOMCで0.5%の大幅な利上げを決めるとみられる。市場では、翌日予定されているFOMC声明の発表やパウエルFRB議長の記者会見が待たれている。

結果発表を控えて様子見ムードは強く、買いの勢いは弱かった。取引時間中は下げに転じる場面もあり、方向感に乏しい展開だった。

金融引き締めへの警戒感や世界景気の不透明感から、ダウ平均は前週まで5週連続で下げていた。3日はFOMCを前に、売りに傾いていた持ち高を中立に戻す動きが出た。もっとも、会合後の相場の反応が読めず、売り買いとも動きは限られた。

発言内容から6月以降の利上げペースのヒントを探りたい投資家が多い。

ダウ平均は下げに転じる場面もあった。米長期金利が一時2.9%台後半に水準を切り上げたのは投資家心理の重荷になった。

足元で下げが目立っていた景気敏感株が買い直され、航空機のボーイングが3%上げた。JPモルガン・チェースなど金融も高い。一方、スポーツ用品のナイキの下げが目立った。医薬・日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などディフェンシブ株の一角も安い。

ナスダック総合株価指数は続伸し、前日比27.740ポイント(0.2%)高の1万2563.757で終えた。


【シカゴ日本株先物概況】

3日のシカゴ日経平均先物は続伸した。6月物は前日比205円高の2万7065円で引け、2日の大取終値を255円上回った。4日に発表する米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を控えて様子見ムードが広がり、持ち高調整の買いが優勢になった。米株の続伸も支援材料だった。取引高は少ない。

シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
27065 ( +255 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
27095 ( +285 )
( )は大阪取引所終値比

【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数

3日のFTSE100種総合株価指数は5日続伸した。前営業日である4月29日に比べ16.78ポイント(0.22%)高の7561.33で引けた。
FTSEは指数構成銘柄のほぼ5割が上昇した。
2022年1~3月期決算が好調で、追加の自社株買いを発表した石油大手BPが大幅高となるなど、エネルギー株が買われた。

■ドイツ・フランクフルト株価指数

3日のドイツ株価指数(DAX)は反発した。前日に比べ100.40ポイント(0.72%)高の1万4039.47で終えた。前日に下落していたため、短期的な戻りを期待した買いが入った。

■フランス・パリ株価指数

フランスCAC40種指数は0.79%高だった。

米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を翌日に控え、急速な利上げへの警戒感からマイナス圏に沈む場面もあったものの、取引終盤にかけて値上がりした。

 

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