25日午前の日経平均株価は反発し、前日比382円76銭(1.47%)高の2万6353円58銭で終えた。前日までの5営業日で1400円超下げた後で、値ごろ感があるとみられた主力銘柄には買いが入った。上げ幅は400円を超える場面があった。
ロシアのウクライナ侵攻を受け前日のNYダウは一時800ドル超の下落となったが、売り一巡後は値を戻し92ドル高と上昇して引けた。
ロシアのウクライナ侵攻が早期終了することを見込んだ買いも流入した様子だ。これを受け、東京株式市場も戻りを試す展開となり日経平均は2万6000円台を回復している。ハイテク株などが高い。
ロシアは24日にウクライナに侵攻し、軍事施設を空爆したほか、首都キエフに進軍していると伝わる。主要7カ国(G7)は同日にオンラインで緊急首脳協議を開き、ロシアによる侵攻を非難するとともに追加の経済制裁の検討をはじめた。市場では「ロシアの狙いがはっきりし、過度な不透明感が和らいだことで、株を買い直す動きにつながっている」(三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジスト)との見方があった。
業種別では、海運の上げ幅が大きかった。空運や機械、電機の上昇も目立った。一方、ガスや食品、医薬などディフェンシブ株の一角が下げた。銀行や保険など金融株の下げも目立った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はいずれも反発した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆6588億円、売買高は6億9995万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1189と、全体の5割超を占めた。値下がりは906、変わらずは84銘柄だった。
個別では、レーザーテックや東京エレクトロン、アドバンテストなど半導体関連株が高く、川崎汽や日本郵船や商船三井など海運株が上昇。トヨタ自動車やキーエンス、リクルートホールディングスが値を上げた。アドテスト、ZHD、富士通、ミネベア、ANAHDが上昇した。
半面、INPEXやジェイ エフ イー ホールディングスが安く、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループなど銀行株が安い。SOMPO、セブン&アイ、明治HDは下落した。
東証2部株価指数は前日比50.40ポイント高の7035.61ポイントと6日ぶり反発した。
出来高は5942万株。値上がり銘柄数は271、値下がり銘柄数は122となった。
個別では、ナガホリ、テラプローブ、アドテック プラズマ テクノロジー、パシフィックネット、神島化学工業が買われた。
一方、スーパーバッグがストップ安。テクノ菱和、オーミケンシ、クロスプラス、丸順、デュアルタップなど22銘柄は昨年来安値を更新。トーヨーアサノ、日和産業、マルゼン、マックスバリュ東海、木村工機が売られた。
