25日の日経平均株価は、前日比505円68銭高の2万6476円50銭と6日ぶりに大幅反発して取引を終了。取引終了前の午後2時52分には、同510円78銭高の2万6481円60銭と同日の高値を付ける場面があった。
通常取引終了後、東京証券取引所が発表した2月第3週(14-18日)投資部門別売買状況(現物株)によると、海外投資家は金額ベースで32億円の買い越しで、6週ぶりに買い越しとなった。
今週は、クライナを巡る地政学リスクが強く意識され、リスクオフムードが高まった。21日は米国が休場、23日は日本が休場と、手掛けづらさがある中で先行き不透明感が強まったため、買いは手控えられる一方、売りは急がれた。
プーチン大統領は、親ロシア派が実効支配するウクライナ東部地域の独立を承認。24日にはロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始した。
日経平均は24日まで5日続落となり、この間に約1500円下落。24日には2万6000円を割り込み、昨年来安値を更新した。25日は米国の強い動きを受けて大幅高となったものの、週間では約645円の下落。週足では2週連続で陰線を形成した。
来週(2月28日-3月4日)の日経平均株価は、ロシアによるウクライナへの侵攻後の継続性や、米金融政策などに関心が向かい、模様眺めムードが強まる場面もありそう。
プーチン大統領は世界から非難を受けることは承知の上で強硬姿勢を採っており、問題解決も一筋縄ではいかないと思われる。
この先に出てくる話がネガティブな内容ばかりとは限らないため、米国株高などの追い風があれば、強い買いが入る場面もあると考える。
しかし、ロシアが軍事行動を一段と進めるなど、新たな弱材料が出てきてしまうと、それに対しては神経質な反応が出てくるだろう。月替わりで週末には米国の雇用統計の発表が控えており、地政学リスクだけでなく米国の長期金利にも注意を払う必要がある。方向感が定まりづらい中で、振れ幅の大きい状況が続くと予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(25日現在)
28014.77 ボリンジャー:+2σ(25日)
27858.80 13週移動平均線
27581.90 均衡表転換線(週足)
27579.87 新値三本足陽転値
27565.90 ボリンジャー:-1σ(26週)
27559.12 ボリンジャー:+1σ(25日)
27120.50 ボリンジャー:-1σ(13週)
27103.46 25日移動平均線
26866.91 均衡表基準線(日足)
26796.62 均衡表雲下限(週足)
26693.79 6日移動平均線
26647.80 ボリンジャー:-1σ(25日)
26630.87 均衡表転換線(日足)
26526.87 ボリンジャー:-2σ(26週)
26476.50 ★日経平均株価25日終値
26382.21 ボリンジャー:-2σ(13週)
26192.15 ボリンジャー:-2σ(25日)
25736.49 ボリンジャー:-3σ(25日)
25643.91 ボリンジャー:-3σ(13週)
25487.83 ボリンジャー:-3σ(26週)
ローソク足は上ヒゲ5.10円と短く、「陽の大引け坊主」に近い形状で終了し、足元の買い圧力の強さを窺わせた。終値505.68円高は昨日までの5日続落による1489.58円安の3分の1戻しをクリアしており、来週の値戻し継続に期待をつないだ格好。
反面、25日移動平均線に加えて一目均衡表では日足、週足ともに基準線と転換線が下向きで終了して下落トレンド継続を示唆しており、下値リスクへの警戒も必要となろう。
