売り買い交錯、欧米株高も強弱観対立

【寄り付き概況】

28日の日経平均株価は小幅反落で始まった。始値は前週末比18円98銭安の2万6457円52銭。
 
前週末の欧米株市場は総じて上値追い態勢となり、米国株市場ではNYダウが800ドルを超える大幅な上昇をみせた。ロシアとウクライナの停戦交渉に伴い地政学リスクの後退を好感する動きとなった。東京株式市場でもこれを引き継ぎ、空売り買い戻しの動きが全体相場に浮揚力を与えやすい局面にある。
 
ただ、ウクライナ情勢は依然として先行き不透明な状況にあり株価は上下に振られやすい。当面は強弱観が対立し、不安定な値動きが続く可能性もある。そうしたなか、取引時間中は米株価指数先物の値動きが注目されやすいだろう。
 
ロシアの主な輸出品目である原油や天然ガスなどのエネルギーの供給が減少するとの見方から、原油先物相場が上昇。製造業を中心に企業のコスト増加につながるとの懸念も相場の重荷になっている。
 
一方で下値は堅い。ウクライナ大統領府が27日、ロシア側の代表団と停戦協議を行うと明らかにした。場所はベラルーシとの国境地帯で、前提条件はつけないという。ウクライナ情勢の緊張緩和につながるのではとの期待から、日経平均は上げに転じる場面もあった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小動きとなっている。
 
個別では、アドテスト、東エレクなどが安い。エムスリーやZHDも売られている。半面、INPEXや出光興産が上昇している。IHIやGSユアサも高い。
 
 

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