11日の日経平均株価は、売り優勢の展開となり反落する可能性が高そうだ。
日経平均の予想レンジは2万5200円-2万5500円を想定。
NYダウ平均は112ドル安の33174ドルで取引を終えた。トルコで行われたロシアとウクライナの外相会談では停戦に向けての進展はなかった。また、世界的に長期金利が上昇。欧州では、ECBが量的緩和の縮小加速を表明し、米国の2月消費者物価指数(CPI)は前年同月比7.9%増と極めて強い内容となった。これら、株式にはネガティブな材料を受けて、3指数とも終日軟調に推移した。
前日の日経平均は、空売り筋のショートカバーが入り、先物を絡め一時1000円超の急騰をみせたが、きょうは買い戻しが一巡するなか再び下値を模索する展開が想定される。前日の欧米株市場は総じて軟調だった。
ロシアとウクライナの外相会談に目立った進展はなく、マーケットに失望感が広がったほか、ECB理事会ではインフレに対応する形で量的緩和の縮小を加速することを決定し、これもネガティブ材料視された。米国では発表された2月の消費者物価指数が前年同期比7.9%の上昇と市場コンセンサスを上回る伸び率で、40年ぶりの高水準が続いている。ただ、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに反落したが、後半下げ渋る動きをみせたことで、東京市場でも大幅な下げは見込みにくい。
なお、きょうはメジャーSQ算出日にあたり、全体売買代金は通常取引よりも膨らむ見通し。
【好材料銘柄】
■三井海洋開発 <6269>
Eni社から受注したメキシコ沖合Area1鉱区向け設備「FPSO MIAMTE MV34」で原油生産を開始。
■フューチャーベンチャーキャピタル <8462>
未定だった今期配当は初配当3円を実施。また、株主優待制度を新設。毎年3月末時点で1000株以上を保有する株主を対象に、オリジナルカタログギフトを贈呈する。
■大盛工業 <1844>
上期経常を41%上方修正。
■積水ハウス <1928>
今期経常は2%増で2期連続最高益、前期配当を2円増額・今期は4円増配へ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の2.22%にあたる1500万株(金額で300億円)を上限に自社株買いを実施する。
■チエル <3933>
発行済み株式数(自社株を除く)の1.32%にあたる10万株(金額で1億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月11日から5月31日まで。
■プレミアムウォーターホールディングス <2588>
今期最終を3%上方修正・最高益予想を上乗せ、初配当20円を実施。
■テンポスホールディングス <2751>
今期経常を17%上方修正・最高益予想を上乗せ。
【主な経済指標・スケジュール】
11(金)
メジャーSQ
1-3月期法人企業景気予測調査(8:50)
《決算発表》
クミアイ化、ラクスル、ヤーマン、シーイーシー、丹青社、丸善CHI、ソフトウェアサー、オハラ、アクシージア、フリービット、トーエル、gumi、エイチーム、HEROZ、ケア21、ベステラ、イトクロ、ブレインズ、共和工業、ユークス、ランドネット、OSGコーポ、フルスピード、クロスプラス、モルフォ、ミロク、ベルグアース、日東網、タンゴヤ、Eインフィニティ、クシム、大盛工業、アールエイジ、精養軒、アマガサ、サンオータス、メディ総研、光・彩
【海外】
予定はありません
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