日経ジャスダック平均株価は反落した。終値は前日比10円84銭(0.31%)安い3487円81銭だった。米ハイテク株安を嫌気し、PERが高い銘柄に売りが目立った。
物色の中心が東証1部の主力株やマザーズ銘柄で、ジャスダック市場がやや蚊帳の外だったことが窺える。ただ、米長期金利が再度上昇し、バリュエーション面での割高感が気になりやすいマザーズ銘柄中心に売られるなか、ジャスダック平均は他指数と比べると下げ幅が限定的だった。新興市場の中でもジャスダック銘柄の方が、マザーズ銘柄よりも金利感応度が低いため、大きく値を崩さなかった可能性がある。
市場関係者は「東証1部でもエムスリーの下げがきつかった。成長株が軒並み売られた」と話していた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で316億円、売買高は5245万株だった。ハーモニックやフェローテクが下落した。半面、出前館やラックは上昇した。
値上がり銘柄数は208、値下がり銘柄数は354となった。
個別では、田中建設工業、燦キャピタルマネージメント、きょくとう、オールアバウト、日本プリメックスなど33銘柄が昨年来安値を更新。アミタホールディングス、平賀、ハーモニック・ドライブ・システムズ、ディーエムソリューションズ、佐渡汽船は値下がり率上位に売られた。
一方、テーオーホールディングスがストップ高。レッド・プラネット・ジャパンは昨年来高値を更新。チエル、山大、フューチャーベンチャーキャピタル、ナガオカ、重松製作所が買われた。
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