【寄り付き概況】
14日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前週末比175円86銭高の2万5338円64銭。
前週末の欧州株市場は総じて上昇する展開となったが、米国株市場では朝方こそ買いが優勢だったものの、その後は値を消しNYダウ、ナスダック総合株価指数とも安くなった。ロシアとウクライナ間での停戦交渉が進まないことへの懸念が、全体相場にネガティブな影響を与えている。
ただ、東京株式市場では日経平均が急速に値を下げていることで押し目買いも考慮される局面。ウクライナ情勢に振り回されるなか地合いの改善が見込みにくいが、米株価指数先物が強い動きを示しており、これに追随する動きとなっている。
岸田文雄首相は12日に観光需要喚起策である「Go To トラベル」を巡って「適切な時期がきたら迅速に再開できるように準備を進めたい」と語った。旅行などの需要が回復するとの期待から、JR東日本やJR東海、ANAHDなど鉄道・空運株に買いが入っている。
東証株価指数(TOPIX)は反発し、1%超上昇している。JPX日経インデックス400も反発している。
個別では、トヨタやファナック、ダイキンが上昇している。東エレクや信越化など半導体関連が高く、アステラスやKDDIも買われている。ファストリは連日で昨年来安値を更新した後、上昇に転じている。一方、セブン&アイ、大林組が下落している。
