手控え気分か

 
 
15日の日経平均株価は小幅続伸し、2万5346円(前日比38円高)引けとなった。朝方は、米長期金利の上昇を背景に14日の米国株式市場でハイテク株が下落した流れを受け、グロース(成長)株の一角に売りが先行した。一巡後、先物買いを交えて上げに転じ、一時130円超上昇する場面があった。円安や原油安が支えとして意識された。
ただ、買いは続かず、その後は上値の重い動きとなった。
きょうプラスで終えたことは期待の持てる動きではあるが、一時3桁高となりながらも、高値は25441円までで、前日の高値(2万5631円)や節目の2万5500円は超えられなかった。FOMC(米連邦公開市場委員会)を前にポジションを買いにも売りにも傾けづらいといった雰囲気も強い。あすも結果発表を前に方向感は出づらいと思われる。
 
 
あす16日の日経平均株価では、手控え気分か。
15-16日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)を目前にして、結果を見極めたいとの空気が強まりそうだ。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長はすでに0.25%の利上げ幅を示唆しており、無難に通過するとの見方が優勢ながら、予想外のタカ派的な内容が出れば、調整を強める可能性があり、警戒感は消えていない。
 
また、ウクライナ情勢にらみの展開が続く上、「中国では新型コロナの感染拡大でロックダウン(都市封鎖)の動き広がっており、中国経済の先行きが懸念される」との声が聞かれ、中国動向も引き続きチェックする必要があろう。
ただ、3月期末配当取りの動きが底流にあるほか、年度末を意識した国内機関投資家の買い観測も指摘されており、下値では押し目買いが入りやすいとも言えそうだ。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(15日現在)
 
28325.55  200日移動平均線
28168.96  ボリンジャー:+2σ(25日)
28085.12  26週移動平均線
27925.51  均衡表雲上限(日足)
27605.11  75日移動平均線
27548.18  均衡表基準線(週足)
27283.32  ボリンジャー:+1σ(25日)
27260.46  均衡表雲下限(日足)
27203.55  13週移動平均線
26872.13  均衡表雲下限(週足)
26793.89  ボリンジャー:-1σ(26週)
26686.04  均衡表転換線(週足)
26397.68  25日移動平均線
26281.22  均衡表基準線(日足)
26034.79  ボリンジャー:-1σ(13週)
25970.82  新値三本足陽転値
25693.30  均衡表転換線(日足)
25512.04  ボリンジャー:-1σ(25日)
25502.66  ボリンジャー:-2σ(26週)
 
25346.48  ★日経平均株価15日終値
 
25169.33  6日移動平均線
24866.03  ボリンジャー:-2σ(13週)
24626.40  ボリンジャー:-2σ(25日)
24211.43  ボリンジャー:-3σ(26週)
23740.76  ボリンジャー:-3σ(25日)
23697.28  ボリンジャー:-3σ(13週)
 
 
ローソク足は小陽線を描き、終値は5日移動平均線を上回って短期的な買い気の持続を示唆している。昨日に続いて高値がパラボリック陽転値(2万5381.52円)超えまで上ヒゲを伸ばし、陽転値の35.04円下で引けており、買いサイン点灯が接近している。
反面、ザラ場高値と安値はともに昨日水準を下回ったほか、株価上方で下降中の25日線との乖離率は3.98%に縮小し、RSI(14日ベース)も40.03%と中立圏下限を上回っており、売られ過ぎ状態からの反動高圧力後退がやや気がかりな形状となった。
 

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