16日の日経平均株価は大幅に3日続伸し、2万5762円(前日比415円高)引けとなった。15日のNY原油先物が大幅続落し、過度なインフレ懸念の後退から米主要株価指数が上昇した流れを受け、投資家心理が改善した。上海・香港株の上昇を支えに堅調に推移し、上げ幅は一時470円を超えた。
市場では、「直近の『マド』(4日安値2万5774円-週開け7日高値2万5640円)を埋めたが、終値ベースでは抜けきれなかった。買い戻しだけでは戻りに限界がある」との声が聞かれた。
あす17日の日経平均株価は、日本時間17日未明のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表を受け、マーケットがどう反応するかが注目される。
FRB(米連邦準備理事会)は0.25%の利上げを決定する見通しで、無難に通過するとみられるが、先行きの利上げ幅拡大や利上げペースの加速などが意識されれば、警戒感が再び強まる可能性も残るだろう。
ただ、15日にかけて大きく下落した中国・上海総合指数や香港ハンセン指数が16日には急反発し、上海・香港株が落ち着きを取り戻した点は心理的なサポート要因として意識されるだろう。この日は、中国の劉鶴副首相が、資本市場にとって好ましい政策措置を打ち出す方針を示し、景気支援で金融政策が主導的役割を果たす必要性にも言及したと報じられ、先行き政策期待が強まることも想定される。
東京株式市場は来週月曜の21日が休場。そのため、あすの反応が弱い場合には、金曜18日はリスク回避や利益確定目的の売りが強めに出てくるとみておいた方が良いだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(16日現在)
27925.51 均衡表雲上限(日足)
27557.90 75日移動平均線
27548.18 均衡表基準線(週足)
27260.46 均衡表雲下限(日足)
27235.51 13週移動平均線
27214.56 ボリンジャー:+1σ(25日)
26872.13 均衡表雲下限(週足)
26841.69 ボリンジャー:-1σ(26週)
26686.04 均衡表転換線(週足)
26338.20 25日移動平均線
26281.22 均衡表基準線(日足)
26113.22 ボリンジャー:-1σ(13週)
25970.82 新値三本足陽転値
25762.01 ★日経平均株価16日終値
25582.28 ボリンジャー:-2σ(26週)
25551.80 均衡表転換線(日足)
25461.85 ボリンジャー:-1σ(25日)
25331.18 6日移動平均線
24990.93 ボリンジャー:-2σ(13週)
24585.49 ボリンジャー:-2σ(25日)
24322.87 ボリンジャー:-3σ(26週)
23868.64 ボリンジャー:-3σ(13週)
ローソク足がマド空けを伴って陽線を描いたほか、パラボリックは買いサイン点灯を開始し、短期的な強い反転トレンド入りを確認する形となった。
RSI(14日ベース)は48.09%と中立圏中央の50%に接近。25日線の下降継続が上値での戻り売り圧力の強さを窺わせているが、RSIの周期性を踏まえると、今後は中立圏上限の60%ラインに向けたRSIの上昇に沿った株価上昇が期待できよう。
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