22日の日経平均株価は大幅高。上に値幅が出た割には値下がり銘柄が多かったが、後場も大きく萎むことはなく、終値でも2万7000円を上回った。前日まで5日続伸しており、前場で上値が重くなれば、いったん売りが出てきてもおかしくない。しかし、そうはなっておらず、買い手優位の様相が強まっている。きょうは原油関連と金融株の強さが目立った。
あす23日の日経平均株価は、上値の重い展開か。
22日の主要株価指数は6連騰を演じ、急ピッチな戻り相場に対する警戒感がくすぶる。3連休明けの日経平均株価は大幅に6営業日続伸し、2万7224円(前週末比296円高)引けたとなった。21日の米国株式は反落したものの、同日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値の上昇(前週末18日の大阪取引所清算値比330円高)を受け、買いが先行した。円安進行も支えとなり、上げ幅は一時450円を超えた。前週初めの14日からの上昇幅は合計2000円超に達し、短期的な過熱感が漂う。
市場では、「日経平均2万7000円オーバーは出来高がたまっている価格帯であり、戻り売りが出やすい水準に入っている」との声が聞かれる。上値では、75日移動平均線や、一目均衡表上の「雲」を控えており、この先、売り物を吸収できるかが問われる。
パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長は21日の講演で、今後のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.5%の大幅な利上げの可能性を排除しない考えを示し、金融引き締めへの警戒感を引きずるほか、ウクライナ情勢は依然として不透明感が強く、その動向はなお注視する必要があるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(22日現在)
29115.69 ボリンジャー:+2σ(13週)
28875.30 均衡表雲上限(週足)
28656.78 ボリンジャー:+3σ(25日)
28287.34 200日移動平均線
28156.64 ボリンジャー:+1σ(13週)
28025.75 26週移動平均線
27859.17 ボリンジャー:+2σ(25日)
27716.34 均衡表雲上限(日足)
27548.18 均衡表基準線(週足)
27480.16 75日移動平均線
27463.76 均衡表雲下限(日足)
27224.11 ★日経平均株価22日終値
27197.58 13週移動平均線
27061.57 ボリンジャー:+1σ(25日)
26892.36 ボリンジャー:-1σ(26週)
26872.13 均衡表雲下限(週足)
26281.22 均衡表転換線(週足)
26281.22 均衡表基準線(日足)
26263.96 25日移動平均線
26238.53 ボリンジャー:-1σ(13週)
26186.80 6日移動平均線
25983.11 均衡表転換線(日足)
ローソク足はマドを空けて上昇し、5本連続の陽線で終了。株価下では上向きの5日移動平均線が下降ペースが鈍化する25日線を下から上に抜いて短期ゴールデンクロス(GC)を示現した。一方、一目均衡表では転換線が上向きをキープ。
遅行線の応当日株価は本日をピークに下降トレンドに入るため、明日23日にも強気シグナル発生による三役逆転解消が予想される。RSI(14日ベース)は53.13%、25日線との乖離率は3.66%といずれも過熱ゾーンには届いていないが、3月9日ザラ場の底値24681.74円から急速に値を戻してきたため、短期的な反動安リスクに留意が必要となろう。
