今週は、大幅高となった。前の週に強い上昇が見られたことで、センチメントが大きく改善。日経平均は三連休明けの22日に400円近い上昇で2万7000円台を回復すると、翌23日には800円を超える上昇で2万8000円台に乗せた。
24日は米国株安を受けて300円超下落して始まったにもかかわらず、押し目で強い買いが入ってプラスで終了。25日は強弱感が交錯しながらもプラスで終え、2週連続負けなしの9連騰を達成した。米国株の持ち直しや円安進行が強い支援材料となり、大型外需を中心に見直し買いが入った。
日経平均は週間では約1322円の上昇となり、週足では2週連続で陽線を形成した。
来週は、堅調展開か。水曜30日が権利落ちとなり、翌週の4月4日から東証の新市場区分がスタートと、指数を見る上ではやや慌ただしくなる。とはいえ、日経平均は今週も強い基調が崩れず9連騰。多少不安定になったとしても、下では押し目買いが入りやすい。
金曜4月1日には米雇用統計の発表がある。米国の雇用指標が強ければ円安要因になるとの期待もあり、売り急ぎは抑制されるだろう。4月相場に突入することで、海外投資家からの資金流入期待も高まる。商品価格や長期金利は引き続き相場のかく乱材料にはなり得る。しかし、それぞれの動きによってメリットを受ける銘柄が強く買われることで、全体としての好地合いは維持されると予想する。
日経平均株価のチャートは上値が26週移動平均線(2万8061円)から52週移動平均線(2万8419円)のゾーンまで達したことでそろそろ上げ一服となるでしょう。想定以上の戻りを見せていますが3月期末の特殊な需給要因もあってのことなので、今月はそのゾーンが最終的な戻り限界点になるかと考える。
■上値・下値テクニカル・ポイント(25日現在)
29271.72 ボリンジャー:+3σ(25日)
29253.15 ボリンジャー:+2σ(13週)
29183.48 ボリンジャー:+1σ(26週)
28875.30 均衡表雲上限(週足)
28307.74 ボリンジャー:+2σ(25日)
28274.72 200日移動平均線
28260.97 ボリンジャー:+1σ(13週)
28149.84 ★日経平均株価25日終値
28061.35 26週移動平均線
27716.34 均衡表雲上限(日足)
27548.18 均衡表基準線(週足)
27500.80 6日移動平均線
27490.69 75日移動平均線
27366.11 均衡表雲下限(日足)
27343.75 ボリンジャー:+1σ(25日)
27268.79 13週移動平均線
27224.11 新値三本足陰転値
26939.22 ボリンジャー:-1σ(26週)
26872.13 均衡表雲下限(週足)
26778.97 均衡表転換線(日足)
26510.28 均衡表転換線(週足)
26510.28 均衡表基準線(日足)
26379.77 25日移動平均線
200日移動平均線超えで高寄りした後、ローソク足は下ヒゲを伴う陰線で終了。上値の重さと下値での強い買い意欲をともに確認する形となった。終値は26週線を突破し、株価下では5日、25日、75日の各線が上向きをキープして上昇トレンド延長を示唆している。
一目均衡表では雲上限との乖離幅を広げて終了。遅行線は強気シグナルを増大し、転換線と基準線はいずれも上向いており、三役好転下の強気形状がさらに補強された格好。25日線との上方乖離率が6.71%と3日連続で5%ラインを超えたが、東証1部の騰落レシオは98.37%と中立圏中央の100%付近にあるため過熱感は薄いとみられる。
