続落スタート、米株安を嫌気

【寄り付き概況】

 
 
 
31日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比217円28銭安の2万7809円97銭と、節目の2万8000円を下回った。
 
主力株中心に幅広く利益確定売りに押される展開で始まった。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って軟調な値動きとなり、ハイテク株などへの売りが目立つ地合いだった。
注目されたADP全米雇用リポートは好調な内容で米経済の強さが確認されたが、ウクライナ情勢が重荷で、軍事活動の縮小を表明したロシアがウクライナに対し引き続き攻撃の手を緩めていないことが嫌気され、買いが手控えられた。
 
東京株式市場でもこの流れを受け、日経平均は寄り付きから下値を探る展開を強いられている。3月後半相場で株価押し上げ要因となった配当権利取り狙いの買いが見込めないほか、外国為替市場で急速にドル安・円高方向に押し戻されていることで、主力輸出株を中心に見送りムードにつながりやすい。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続落している。
 
業種別では、三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、大和証G、野村などの証券商品先物株が下落。クレセゾン、オリックスなどのその他金融株や、楽天グループ、リクルートHDなどのサービス株も安い。帝人、東レなどの繊維株や、AGC、TOTOなどのガラス土石株も軟調。JR東日本、JR東海などの陸運株や、JAL、ANAなどの空運株も下げている。
 
31日に東証2部市場に新規上場したノバックは売り気配で始まった。
 
個別では、アドテストや板硝子、AGC、リクルートが安い。一方、郵船、川崎汽は買われている。住友鉱も高い。

株ちゃんofficial xはこちら!
目次