米雇用統計控え模様眺め

今週は、FOMCを消化する週であったが、結果を確認する直前に日経平均が昨年来安値を更新するなど、警戒感の強い地合いが続いた。
FOMCでは、パウエル議長の会見が引き金を引いた格好で26日の米国株が値を消す形となり、これを受けた27日は、グロース株が下げを主導して800円を超える下落。2万6044円まで下落し、2万6000円割れが目前に迫った。
28日は押し目買いが入ったものの、週間では大幅安。日経平均は週間では約804円の下落となり、週足では4週連続で陰線を形成した。
グロース株を敬遠する流れが一段と強まった。特に新興グロースが弱く、マザーズ指数が10.1%安と2桁の下落率となった。
 
来週は、乱高下が続く展開か。
月替わりとなり、週末の2月4日には米国の1月雇用統計が控えている。1月FOMCで株安に歯止めがかからなかったことから、そのすぐ後に出てくる雇用指標を前にしては、リスク回避姿勢が強まるだろう。
また、米国の大型グロース株の決算が相次いで発表される予定。足元でグロース株に強い向かい風が吹く中、これらの決算反応が弱かった場合には、もう一段リスクオフの様相が強まる展開も否定できない。国内でも決算発表ラッシュとなり、主力グロース株の決算が多く予定されている。
2月2日にはOPECプラス会合があり、原油価格の動向にも注意を払う必要がある。値幅の調整はかなり進んでおり、グロース株の決算なども買いを呼び込む材料となる可能性はある。ただ、上げにしても下げにしても値幅は大きくなりそう。投資家心理は急速に悪化しており、大きな動きがあるとすれば下になるだろう。
 

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