22日の日経平均株価は大幅に4営業日続落し、2万6449円(前日比461円安)引けとなった。ウクライナ情勢の悪化を受け、リスク回避の売りが先行した。
時間外取引の米株価指数先物安とともに軟調に推移し、下げ幅は一時660円を超えた。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定された。終値でフシ目となる2万6500円を割り込み、下げに歯止めが掛からないと、とりあえず1月27日の昨年来安値2万6170円(安値2万6044円)が意識されてくる
祝日明け24日の日経平均株価は、不安定な相場展開か。
日経平均は昨年来安値(取引時間中:2万6044円、終値:2万6170円、いずれも1/27)に接近しており、これを割り込んで下げ加速となるか、ダブルボトムをつける格好で反転に向かうか、分岐点を迎えている。きょう軟調相場の中でも見せ場があったグロース株(半導体株を除く)に特に注意を払っておきたい。
ウクライナ情勢に対する不透明感は強く、状況の変化によって揺れやすいことに変わりはない。ロシアのプーチン大統領は21日、ウクライナ東部の親ロシア派地域の独立を承認する大統領令に署名した。欧米諸国はこれに反発し、対立が深刻化している。一部では、米政権高官は同日、記者団に対し、「(原則合意していた)バイデン大統領とロシアのプーチン大統領の首脳会談は行われない公算が大きい」との見通しを示したと伝えられ、先行きは見通し難となっている。
市場では、「スケージュール的には(3月15-16日開催のFOMCを控えて)米金融引き締めへの懸念も加わり、なお下振れリスクが警戒される」との声も聞かれた。
■上値・下値テクニカル・ポイント(22日現在)
28420.15 均衡表基準線(週足)
28386.07 均衡表雲上限(週足)
28313.03 75日移動平均線
28087.64 ボリンジャー:+2σ(25日)
27856.73 13週移動平均線
27716.34 均衡表転換線(週足)
27696.08 新値三本足陽転値
27661.09 ボリンジャー:+1σ(25日)
27562.74 ボリンジャー:-1σ(26週)
27367.43 均衡表基準線(日足)
27234.55 25日移動平均線
27114.54 ボリンジャー:-1σ(13週)
27062.22 均衡表転換線(日足)
27006.84 6日移動平均線
26808.00 ボリンジャー:-1σ(25日)
26796.62 均衡表雲下限(週足)
26521.58 ボリンジャー:-2σ(26週)
26449.61 ★日経平均株価22日終値
26381.45 ボリンジャー:-2σ(25日)
26372.34 ボリンジャー:-2σ(13週)
25954.90 ボリンジャー:-3σ(25日)
25630.15 ボリンジャー:-3σ(13週)
25480.41 ボリンジャー:-3σ(26週)
ローソク足は陰線で終了。昨日に続いて長めの下ヒゲを出したが、下向きの25日移動平均線との下方乖離率はザラ場安値3.64%、終値2.88%と「売られ過ぎ」ラインの5%に届かなかった。RSI(14日ベース)は42.18%と中立圏内にとどまっており、下落余地を残した格好。
ボリンジャーバンド(25日ベース)ではザラ場安値が-2σ(本日26381.45円)を下回っており、1月27日に付けた直近ボトム26044.52円を割っての下値拡張局面入りが警戒される。週足一目均衡表では本日終値が雲下限を下回って三役逆転を形成中であり、売り手優勢地合いの長期化リスクが警戒される。
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