マザーズ指数は5日続落、リスク回避の動き

東証マザーズ指数は5日続落した。終値は前営業日比28.63ポイント(4.20%)安い652.45となり、2020年4月以来の安値を付けた。
ウクライナ情勢など地政学リスクへの警戒感が相場の重荷となった。日本時間24日の米株価指数先物が軟調に推移すると、後場にかけてマザーズ指数も下げ幅を拡大した。ロシアがウクライナ東部で特別軍事作戦を行うことを決めたことが伝わると、リスク回避の動きが加速。マザーズ主力株が総崩れとなるなか、午後中ごろには一時648.20ポイント(32.88ポイント安)まで下落した。取引終盤にかけては下げ渋ったが、先行き不透明感がくすぶるなか戻りは限定的となった。
メルカリやJTOWERが下落した。一方、アイドマHDやインパクトは上昇した。
 
マザーズでは全体の4割の銘柄が昨年来安値を付けた。東証1部銘柄も水準を切り下げており、担保不足による追い証発生で手じまいを迫られた投資家もいたと思われる。
新規上場銘柄や、防衛関連とされる銘柄には個別に買いが入ったが、物色は広がらなかった。指数も個別も下値模索状態になっており、「ウクライナ情勢が落ち着くのを待つしかない」という。市場では「個人投資家の資金退避的な動きが強まり、グロース(成長)株が多いマザーズ銘柄を手放す動きが続いている」との指摘があった。
売買代金は概算で1322.66億円。騰落数は、値上がり38銘柄、値下がり382銘柄、変わらず4銘柄となった。
 
24日に東証マザーズ市場に新規上場したBeeX(4270)は、初値を405円(10.8%)上回る4155円と、きょうの高値で終えた。14時50分に公開価格(1600円)の約2.3倍となる3750円で初値を付けた。
 
 
個別では、ペルセウスプロテオミクスがストップ安。フィット、トランスジェニック、メディネット、フルッタフルッタ、ファンデリーなど179銘柄は昨年来安値を更新。ブティックス、バンク・オブ・イノベーション、Branding Engineer、GMO TECH、キッズウェル・バイオが売られた。
 
 一方、ヘッドウォータース、サイジニアがストップ高。インパクトホールディングス、リベロ、コアコンセプト・テクノロジー、YCPホールディングス(グローバル)リミテッド JDR、エクスモーションが買われた。

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