24日の日経平均株価は、前日比478円79銭安の2万5970円82銭と大幅に5日続落して取引を終了。1月27日の昨年来安値(2万6170円)を更新したほか、終値ベースで2万5000円台となるのは、20年11月20日(2万5527円)以来、約1年3カ月ぶり。午後に、ロシアのプーチン大統領が、ロシア軍に対しウクライナ東部の住民を保護するための活動を許可したと報じられた。ウクライナの緊迫化が高まることが懸念されリスク回避姿勢が強まり、午後1時19分には、同673円97銭安の2万5775円64銭を付ける場面もあった。
米国株安だけであれば2万6000円割れは回避できそうな雰囲気はあった。ただ、ロシアの世界秩序を無視した行動には歯止めがかからない状況で、きょうのように新たな弱材料が場中に出てきてしまうと厳しい。ストッパーが外れた格好になってしまったため、あすは週またぎのリスクを回避したい売りが出やすくなるとみておいた方が良いだろう。
25日の日経平均株価は、模様眺めムードが強まりそうだ。
日経平均株価は大幅に5日続落し、終値ベースでは1490円弱(約5.4%)の調整となった。短期的な戻りを試す場面も期待されるが、ロシアによるウクライナ侵攻の先行きは不透明で「積極的には買いづらい」との見方があった。また、週末要因も重なり、様子見姿勢が強まる場面も想定される。
一方、TOPIX(本日終値:1857ポイント)の方は、まだ直近安値や1800ポイントを割り込んでおらず、昨年来安値(1791ポイント、2021/1/5、終値ベース)も割り込んでいない。軟調相場の中でTOPIXが値を保つかに注目しておきたい。
市場では、「高配当が見込まれる銘柄には下値を拾う動きもありそう」との声が聞かれた。
■上値・下値テクニカル・ポイント(24日現在)
27585.38 ボリンジャー:+1σ(25日)
27581.90 均衡表転換線(週足)
27579.87 新値三本足陽転値
27502.97 ボリンジャー:-1σ(26週)
27232.99 均衡表基準線(日足)
27143.09 25日移動平均線
27000.89 ボリンジャー:-1σ(13週)
26857.77 6日移動平均線
26828.17 均衡表転換線(日足)
26796.62 均衡表雲下限(週足)
26700.80 ボリンジャー:-1σ(25日)
26420.46 ボリンジャー:-2σ(26週)
26258.51 ボリンジャー:-2σ(25日)
26181.88 ボリンジャー:-2σ(13週)
25970.82 ★日経平均株価24日終値
25816.21 ボリンジャー:-3σ(25日)
25362.87 ボリンジャー:-3σ(13週)
25337.94 ボリンジャー:-3σ(26週)
ボリンジャーバンド(25日ベース)では終値が-2σ(本日26258.51円)を下回り、下値拡張局面入りを強く示唆している。
一方、下降中の25日移動平均線との下方乖離率は終値4.32%で、ザラ場安値が5.04%と「売られ過ぎ」ラインの5%にようやく届いたばかりで、短期的なリバウンドを期待しにくい水準にある。先行性の強いストキャスティクスの%Kが11.74%と2ケタ台にとどまって低下余地を残していることもあり、底値到達までにもう一段安となるリスクに警戒が必要となろう。
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