売りが優勢、約1年5カ月ぶりの安値

東証マザーズ指数は続落した。前引けは前週末比7.66ポイント安い956.00だった。一時は950.61まで下落し、取引時間中として約1年5カ月ぶりの安値を付けた。
大台の1000ポイントを既に大きく割り込んでいるマザーズ指数も前場中頃からマイナスに転じるなど冴えないが、今週から新規株式公開(IPO)ラッシュとなることを踏まえれば致し方ない。
新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大への懸念などから前週末の米株式相場が下落し、日本株にも売りが優勢となった。
足元で下げが続いたため値ごろ感から買いが入る銘柄もあり、東証マザーズ指数は小幅に上昇する場面があった。メルカリやJTOWER、ビジョナルは下落した。一方、フロンテオやそーせいが上昇した。
 
マザーズ市場に新規上場したJDSCとGセキュリ、ヒュウガプラが初値を付けた。JDSCは公開価格(1680円)を上回る1681円で初値を付け、午前は値幅制限の上限(ストップ高)である2081円まで上昇し買い気配となった。Gセキュリは公開価格(2800円)を上回る4020円で初値を付け、午前終値は4035円。ヒュウガプラの初値は公開価格(2600円)を上回る3640円で、午前はストップ高水準の4340円の買い気配となった。
マザーズ市場での個人投資家の評価損益率は事前に相当に悪化していたため、今後のIPOラッシュの中でも良い初値形成とセカンダリーが続けば、損益改善した投資家のマザーズ既存銘柄への回帰とともに、マザーズ指数の底打ち感にもつながるかもしれない。
 

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