続落、主力株への見切り売り

東証マザーズ指数は続落した。終値は前週末比15.38ポイント(1.60%)安い948.28と、2020年5月28日(947.98)以来およそ1年7カ月ぶりの安値となった。引き続き主力株への見切り売りが出ている。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大に加え、中国景気の減速懸念などが重荷となった。もっとも、値ごろ感のある銘柄への押し目買いが下支えし、マザーズ指数は午前に上昇する場面があった。
相次ぐ新規株式公開(IPO)による需給悪化が重なり、地合いは悪い。一方、「ブックビルディングに伴い拘束されていた資金が市場に戻りつつある」との見方も出ている。
 
メルカリやビジョナル、JTOWER、アドベンチャー、日本電解が下落した。GMOフィナンシャルゲート、オキサイドも安い。一方、フロンテオやサンバイオが上昇した。
売買代金は概算で1800.90億円。騰落数は、値上がり74銘柄、値下がり319銘柄、変わらず7銘柄となった。
 
20日にはマザーズに3銘柄が上場し初値を付けた。Gセキュリは初値を17%下回り、制限値幅の下限(ストップ安水準)の3320円で配分された。JDSCはストップ高水準である初値比23.8%高の2081円、ヒュウガプラもストップ高水準の初値比19.2%高の4340円で配分された。
 
個別では、FRONTEOがマザーズ売買代金トップにランクイン。そーせいやサンバイオなどバイオ株の一角にも物色が見られた。その他、Pアンチエイジ、ENECHANGE、BASE、グローバルウェイ、ミンカブなどが買われた。
一方、サイエンスアーツを筆頭に日本電解、ビジョナルなど直近で物色を集めていた銘柄の一角が利益確定売りに押された。その他、メルカリ、セルソース、ウェルスナビ、JTOWER、GMOフィナンシャルゲートなどが売られた。

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