20日の日経平均株価は大幅続落し、2万7937円(前週末比607円安)引け。前週末の米国株安を受け、売りが先行した。下げ渋る場面もあったが、買いは続かず、再び軟化。
時間外取引の米株価指数先物が下落したほか、中国人民銀行(中央銀行)が20日取引開始後に利下げを発表したが、上海総合指数が値を下げたことが嫌気され、先物売り交えて一段安の展開となった。後場終盤には下げ幅が一時650円を超えた。
金曜17日(520円安)ときょう(607円安)の2営業日で1100円を超える下落。
2万8000円を2週間ぶりに割り込み、次の下値メドとして2万7588円(12月3日安値)が意識されるだろう。直近の大幅安で押し目買いが入る可能性はあるが、「2万8000円を割り込むと厳しく、目先調整が尾を引く可能性がある」との見方も出ていた。
あす21日の日経平均株価は、不安定な相場展開か。
主要中銀の金融緩和縮小の動きをにらみ、株式市場から資金が流出するとの懸念を指摘する向きは少なくない。市場では「過剰流動性が転機を迎え、いったん現金化してもおかしくはない」との声が聞かれる。
一方、新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の感染拡大を受け、オランダが19日にロックダウン(都市封鎖)に入り、欧州で行動制限が再び強化される可能性が出てくるなど引き続き警戒は怠れない。
■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
29104.02 75日移動平均線
29102.42 均衡表雲上限(日足)
29044.70 均衡表雲下限(日足)
28875.30 均衡表基準線(週足)
28844.98 200日移動平均線
28788.93 13週移動平均線
28774.77 均衡表転換線(週足)
28774.77 均衡表基準線(日足)
28770.37 25日移動平均線
28696.79 均衡表雲上限(週足)
28635.57 26週移動平均線
28513.78 6日移動平均線
28481.63 均衡表転換線(日足)
28207.90 ボリンジャー:-1σ(13週)
28083.40 ボリンジャー:-1σ(25日)
27937.81 ★日経平均株価20日終値
27753.37 新値三本足陰転値
27701.17 ボリンジャー:-1σ(26週)
27626.88 ボリンジャー:-2σ(13週)
27396.43 ボリンジャー:-2σ(25日)
27045.86 ボリンジャー:-3σ(13週)
26766.78 ボリンジャー:-2σ(26週)
26709.46 ボリンジャー:-3σ(25日)
5日移動平均線が下向きに転じたほか、ローソク足はマド空けを伴って胴体の長い大陰線を描き、売り圧力の急速な強まりを窺わせた。ザラ場安値はパラボリック陰転値まで21.63円、新値三本足の陰転値まで139.81円にそれぞれ迫り、地合い悪化の進行が警戒される。
一目均衡表では先週末に三役逆転を示現し、変化日を迎えた本日は株価が雲下限を下放れて売り手優勢の形状が顕著になった。12月22日にかけて遅行線の応当日株価上昇で弱気シグナルが増大しやすく、株価の下振れリスクの高い地合いが続きそうだ。
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