ダウ反発246ドル高、過去最高値更新

3日のNYダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発し、前週末比246ドル76セント(0.7%)高の3万6585ドル06セントと過去最高値を更新した。

新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の感染拡大が懸念される中でも米景気の回復傾向が続くとの期待から、上昇して取引は始まった。
 米食品医薬品局(FDA)は3日、米製薬大手ファイザーと独ビオンテックが開発した新型コロナワクチンの追加接種について、12~15歳にも対象を広げると発表した。入院件数が増加している子どもへの対策を強化したことが投資家心理の改善につながった。

年初で年金基金などの新規資金の流入を期待した買いも入った。景気敏感株が上昇したほか、ハイテク株の一角も買われた。

アップルが一時3%上昇し、米企業として初めて時価総額3兆ドルを突破した。半導体のインテルも大幅に上げた。米長期金利が1.64%と昨年11月下旬以来の水準に上昇し、利ざや拡大の思惑から金融のゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースが買われた。景気敏感株では航空機のボーイングとクレジットカードのアメリカン・エキスプレスも高い。原油先物の上昇を受け、石油のシェブロンも上げた。

一方、昨年末にかけて上昇基調にあったホームセンターのホーム・デポなど消費関連の一角や、日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などディフェンシブ株には利益確定の売りが出た。

ナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反発し、前週末比187.828ポイント(1.2%)高の1万5832.799で終えた。昨年10~12月期の販売台数が市場予想を上回った電気自動車のテスラが14%上昇した。エヌビディアなど半導体銘柄が総じて上げた。

S&P500種株価指数は3営業日ぶりに反発し、前週末比30.38(0.6%)高の4796.56と過去最高値を更新した。

 


【シカゴ日本株先物概況】

3日のシカゴ日経平均先物は上昇した。3月物は前週末比100円高の2万8925円で引け、30日の大取終値を145円上回った。

3日の米株式市場で景気回復を期待する年初の買いが入り、日経平均先物を支えた。日本株式市場が休場とあって取引は低調だった。

シカゴ日経225先物3月限 (円建て)

28925 ( +55 )

シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)

28975 ( +105 )

( )は大阪取引所終値比

【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数

休場

■ドイツ・フランクフルト株価指数

3日のドイツ株式指数(DAX)は続伸した。終値は前営業日の2021年12月30日と比べて135.87ポイント(0.85%)高の1万6020.73だった。米景気の回復が続くとの楽観的な見方を背景にドイツ株式相場に買いが及んだ。

■フランス・パリ株価指数

CAC40 7,217.22 +64.19 +0.9

 

 

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