続伸スタート、米ハイテク株高で

【寄り付き概況】

12日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比103円59銭高の2万9381円45銭。その後も上昇し、上げ幅は300円を超えた。
 
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場でナスダック総合指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が上昇し、東京株式市場のハイテク株や半導体関連株の支えとなった。
 
前日11日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は158.71ドル安の35921.23ドル、ナスダックは81.58ポイント高の15704.28で取引を終了した。高インフレが回復を損なうとの警戒感に寄り付き後、下落。ウォルトディズニー(DIS)の下落がさらなる重しとなり、ダウは終日軟調に推移した。
一方、ベテランズデーの祝日で債券市場が休場となる中、ハイテク株の買戻しが目立ち、ナスダック総合指数は上昇した。
 
米メルクが開発中の新型コロナ治療の飲み薬「モルヌピラビル」について、政府が160万人分の購入を決めたと報じられたことなどもあり、新型コロナの感染拡大で冷え込んだ経済の活性化が引き続き期待されたことなどが株価支援要因となった。
 
一方、原油価格が高止まっていることもあり、原材料価格の高騰が企業収益を圧迫するとの懸念が継続し、株価の重しとなったが、寄付き段階では買いが優勢だった。今日は株価指数オプション11月物の特別清算指数(SQ)算出日。SQ値はQUICK試算で29388.47円だった。
 
セクター別では、不動産業、その他金融業、卸売業、非鉄金属、鉄鋼などが値上がり率上位、海運業が値下がりしている。
 
東証1部の売買代金上位では、リクルートHD、レーザーテック、日立、デンソー、三菱商事、三井物産富士フイルム、ベイカレント、資生堂、オリックス、HOYAなどが上昇。他方、商船三井、スズキなどが下落している。

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