東証マザーズ指数は4日続落した。終値は前日比29.89ポイント(2.92%)安い993.77と、2020年7月31日以来の安値だった。マザーズ指数は約4カ月ぶりに1000を下回った。
新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大への懸念から前日の米株式相場が下落した流れを受け、幅広い銘柄に売りが出た。
マザーズ銘柄は全体に信用取引の評価損率が高く、投資家心理が悪化する中、手じまい売りに押される銘柄が少なくなかった。
新規株式公開(IPO)ラッシュを控えた換金売りも重荷だった。年末を前に、個人投資家が損出しを目的とした売りを出しているとの見方もあった。メルカリやビジョナルなど時価総額の大きい銘柄の売りが目立った。半面、ステムリムは制限値幅の上限(ストップ高水準)で配分された。ヘリオスやJIGSAWも買われた。
新興市場では「米金融引き締めへの不安に加え、需給も株価の重しになっている」という。
値上がり銘柄数は65、値下がり銘柄数は326となった。
個別ではENECHANGE、セルソース、イトクロがストップ安。ジーエヌアイグループ、イオレ、トランスジェニック、メディネット、アスカネットなど83銘柄は年初来安値を更新。サイエンスアーツ、フロンティアインターナショナル、アドベンチャー、スローガン、GRCSが売られた。
一方、ステムリム、イーエムネットジャパン、Birdmanがストップ高。INCLUSIVEは一時ストップ高と値を飛ばした。フレクトなど2銘柄は年初来高値を更新。サマンサタバサジャパンリミテッド、SKIYAKI、エクストリーム、インフォネット、I-neが買われた。
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