上値の重い展開か

週明けの日経平均株価は反落。終値は前週末比102円安の2万7927円だった。
新型コロナ変異株拡大や欧米の株安を受けて序盤から売りが先行。一時335円安まで下げるなど再び2万7500~600円の節目を試す展開となった。売り一巡後はマイナス圏でもみ合いながら方向感を探る状態。SBG株の下げがきつく日経平均を1社で90円以上も押し下げている。現状では上値2万8000円台、下値2万7500円近くの小さなボックス圏で様子を見ている状態だ。
 
本日もオミクロン株に押される弱い展開。世界各国で感染が広がっており先行きが見通しにくい状況が続いている。下値2万7500円辺りの節目を何度か叩いて割れないことから、これ以上のオミクロン関連の悪材料が出なければ目先はボトム形成となるだろうが、なかなか反発できない状況からその可能性はまだ五分五分といえそうだ。今週も正念場の週となるだろう。
ソフトバンクGやマザーズ指数など下に勢いがついているものもある。買われている方では海運株の動きが良かったが、その中で川崎汽船の上げが突出しているのは、経験則から一番値幅が出そうということで、短期トレーダーに好かれているのだろう。全体的に今は、急いで買わないとチャンスを逃すといった雰囲気がない分、超短期志向と思われるトレードが活況となっており、相場の質が低下傾向にあるだろう。
 
 
あす7日の日経平均株価は上値の重い展開か。
引き続き新型コロナウイルス変異株「オミクロン型」の動向にらみとなり、動きづらい。この変異株については感染力が強い一方で、判明分では軽症か無症状との報告がなされ、一部では警戒しすぎとの指摘もある。ただし、重症化リスクについて、専門家は拙速な判断はできないとし、「詳細が明らかになるまで様子見にならざるを得ない」との声は多い。
また、12月のFOMC(米連邦公開市場委員会、14-15日)を控え、「米国では金融引き締めの方向にあり、上は買いづらい」との読みもある
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(6日現在)
 
29077.77  13週移動平均線
28977.78  75日移動平均線
28917.47  均衡表雲上限(日足)
28915.07  200日移動平均線
28875.30  均衡表雲下限(日足)
28875.30  均衡表基準線(週足)
28774.77  均衡表転換線(週足)
28774.77  均衡表基準線(日足)
28751.62  新値三本足陽転値
28675.43  26週移動平均線
28673.33  均衡表転換線(日足)
28567.31  均衡表雲上限(週足)
28411.36  ボリンジャー:-1σ(25日)
28283.63  ボリンジャー:-1σ(13週)
27958.60  6日移動平均線
 
27927.37  ★日経平均株価6日終値
 
27736.53  ボリンジャー:-1σ(26週)
27704.69  ボリンジャー:-2σ(25日)
27489.48  ボリンジャー:-2σ(13週)
26998.01  ボリンジャー:-3σ(25日)
26797.63  ボリンジャー:-2σ(26週)
26695.34  ボリンジャー:-3σ(13週)
 
 
終値は再び節目の2万8000円を下回ったが、2日連続で5日移動平均線を上回った。ローソク足は上ヒゲが極端に短い「陰の寄り付き坊主」に似た形状を描いて売り圧力の強さを窺わせる一方、長い下ヒゲは先週末安値を上回っており、下値での一定の買い需要も確認された形。RSI(14日ベース)は23.09%とほぼ下限に到達しており、短期的には自律反発の材料を待つ相場が予想される。
 
 
 

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